2012-4-15
PCによるデモを中心としたエレクタブース
エレクタは,放射線治療装置の「Elekta Synergy」,放射線治療マネジメントシステムの「MOSAIQ」を中心に,実機ではなくPCやワークステーションによる画像やアプリケーションの説明を中心にした展示を行った。Elekta Synergyは,IGRT(画像誘導放射線治療)が可能な放射線治療装置で,リニアックのガントリにX線撮影が可能な管球とディテクタを装備し撮影や透視のほか,コーンビームCTによる三次元撮影によって,より高精度な位置合わせをサポートする。また,「Elekta Synergy」の最新のソフトウエアとして,4DCTによって腫瘍の呼吸性移動によるベースラインシフトを補正し,正確な照射を行う「XVI Symmetry」を紹介した。「XVI Symmetry」では,通常呼吸下で収集された1回転4分間のコーンビームCTデータから,横隔膜の動きをキーにして位相分けを行い1秒間10フェーズの動きのある3DCT画像(4DCT)を作成する。治療直前に収集されたこの4Dイメージから,腫瘍の位置や呼吸による移動(軌道や振幅)を確認し,照射野の調整を行うことで正確な放射線治療を可能とする。
MOSAIQは,従来,別々に管理されていた治療RISと治療計画のための照射データ(Record&Verify)を合体したシステムで,患者情報と治療データを統合管理できるほか,他社のリニアックとの豊富な接続実績にによって治療システムの構築を支援する。
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