2012-4-24
サイバネットシステムブース
サイバネットシステムは,肺気腫や歯科,内臓脂肪など,専門領域に特化した医用画像処理ソフトウエアを中心にアピールした。目玉のひとつとして紹介されたCT肺気腫計測ソフト「LungVision」は,肺野CT画像における肺気腫の計測からレポート作成までを自動で行う。ほかにも,メタボ健診などで活用できる内臓脂肪面積計測ソフトウエア「SlimVision5」や,脳動脈瘤塞栓率計測ソフトウエア「NeuroVisionAMT」といった用途特化型ソフトウエアや,オールインワンのワークステーションのINTAGEシリーズを展示した。また,現在,国立がん研究センター東病院の西尾禎治氏と,放射線治療計画支援ツールとしてメタルアーチファクト除去ソフトウエアの共同研究(共同特許出願中)を行っており,今回のJSMPにおいて西尾氏が開発に関する講演を行った(演題番号:O-057「治療計画用CT画像のメタルアーチファクト除去機能ソフトの開発」)。(4月15日取材)
●ワンクリックで計測からレポート作成までを行う肺気腫計測ソフトウエア「LungVision」
「LungVision」は,肺野CT画像から,ワンクリックで肺気腫の画像所見である低吸収領域を三次元的に計測し,結果を1枚のレポートにまとめることができるソフトウエアである。被検者にビジュアル的に分かりやすいレポートを示すことで,肺気腫が進行しないような動機づけになる。肺気腫の計測やレポート作成の機能は,CTの機能としてワークステーションに備えられているものはあるが,単独のソフトウエアでレポート出力の機能があるのは,同社の「LungVision」だけとのことで,CTコンソールを占有せずに,別端末で計測からレポート作成まで可能で,検査件数の多い施設では特に有用である。
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●インプラント埋込シミュレーションソフトウエア「DentistVision Professional」
もうひとつの注目製品として紹介されていたのが,インプラント埋込シミュレーションソフトウエア「DentistVision Professional」である。近年増加しているインプラント手技を行う歯科クリニック向けのソフトウエアとして,30万円を切る価格設定で提供する。
インプラント手技のためのCT撮影を近隣病院や画像診断センターなど外部の施設に依頼するクリニックも多いが,依頼した画像データは,従来は簡易的なビューワを使ってMPR表示や,連続する画像データでしか見ることができなかった。「DentistVision Professional」は市販のPC(推奨:マルチコアCPU,メモリ2GB以上)を使って,CTデータによる詳細なインプラント埋込シミュレーションや,サージカルガイドシステムとの連携を可能にした。
インプラントのシミュレーションでは,従来は咬合平面に対して水平な断面画像をもとに計測していたが,「DentistVision Professional」では,歯軸に沿った断面を生成することで,より正確な計測を可能にした。医師が実際に使用するインプラントのデータや,手技に最適なビューイングをカスタマイズして提供することで,安全なインプラントの手技のための環境づくりを支援する。
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