2012-4-14
司会:杉村和朗氏(左),真田 茂氏(右)
4月14日(土)の午前9時10分から,合同特別講演2「東日本大震災からの教訓」がメインホールにて開催された。司会は,杉村和朗氏(神戸大学教授)と真田 茂氏(金沢大学教授)。
昨年3月11日の東日本大震災および福島第一原発事故は,死者・行方不明者1万9000 人超,避難者は34万人を超える未曾有の大災害であり,1年が経過した今も,がれきの処分や復興計画は遅々として進まず,国民は食品の放射性物質による内部被ばくに不安を感じながらの生活が続いている。
被災地の医療機関も大きな被害を受けたが,比較的被害が少なかった施設は被災者の医療支援に全力を挙げて取り組んできた。自施設の被害にどのように対応し,かつ緊急時の診療を継続したか,この特別講演では東北大学と岩手医科大学から貴重な経験が報告された。
また,福島県立医科大学における緊急被ばく医療への対応,そして,福島県の健康リスク管理の取り組みについての報告も行われた。各施設の経験を教訓として,いつか必ず起こるであろう地震や津波への備えが求められる。
-
東北大学での経験から:東日本大震災における放射線科医の役割
高瀬 圭氏(東北大学医学部放射線診断科) -
岩手医科大学での経験から
江原 茂氏(岩手医科大学放射線医学講座) -
福島県立医科大学での経験から「東電福島第一原発事故災害:その経験から」
宍戸文男氏(福島県立医科大学医学部放射線医学講座) -
原子力災害医療と健康リスク管理
山下俊一氏(福島県立医科大学副学長)
|
|
|
|