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京セラ,利便性を高めた「Cotopat」の最新バージョンや,研究開発中の技術を展示

2024-7-19

医療分野向けのソリューション開発にも注力する京セラ

医療分野向けのソリューション開発にも注力する京セラ

通信機器事業においてB2CからB2Bへと事業シフトを進める京セラは,医療分野向けの製品や,研究開発中の技術・ソリューションを紹介した。
音声をリアルタイムに表示する字幕表示システム「Cotopat」(京セラドキュメントソリューションズジャパン)は,6月に発売した最新バージョンを展示した。受付などでの円滑なコミュニケーションを支援するシステムで,バージョンアップにより,双方向での字幕表示・翻訳が可能になったほか,漢字へのルビ表示,患者・利用者側でのキーボード入力に対応。さらに,会話履歴を記録して生成AIにより要約し,患者がスマホで確認できる機能を追加した。

双方向での字幕表示・翻訳が可能になった「Cotopat」

双方向での字幕表示・翻訳が可能になった「Cotopat」

 

医療をはじめ幅広い業界の要望に応える最新デバイス(今秋以降発売予定)も展示した。法人向けスマホ「DIGNO SX4」は,耐久性や清掃性に優れ,グローブでの操作が可能なほか,NFCを搭載しマイナ保険証の読み取りにも対応する。法人向けタブレット「DIGNO Tab2 5G」は前面にNFCを搭載し,マイナ保険証読み取りやタッチ決済に1台で対応。オンライン資格確認が義務化される訪問看護などのシーンで活用できる。

今秋以降に発売予定の「DIGNO SX4」(左)と「DIGNO Tab2 5G」(右)

今秋以降に発売予定の「DIGNO SX4」(左)と「DIGNO Tab2 5G」(右)

 

このほか,京セラが研究開発中の医療向けの技術・ソリューションが参考展示された。「歩行解析システム」は,頭と両足首に付けたセンサでデータを取得・解析することで,歩行中の足の動きや身体の揺れなどを可視化しスマホアプリで確認できるもので,リハビリの定量的評価を支援する。「薬剤認識システム」は,独自の高ロバスト物体認識技術により,スマホのカメラをかざすだけで高精度に薬剤を認識する。一包化,PTP包装シートの両方に対応し,持参薬の特定を容易にする。「食事管理システム」は,三次元測距技術と認識AI技術により,喫食前後の配膳トレーを撮影することで食事量と栄養摂取量を精度よく記録することができる。また,「ミリ波を用いた離床センシング」は,天井に設置したミリ波レーダによりベッド周囲を検知することで,高精度に患者の状態(動き,姿勢,バイタル)を把握できる。転倒などを検知するとアラートで通知され,カメラレスで患者のプライバシーに配慮した見守りが可能になる。

「歩行解析システム」の解析結果画面イメージ(参考展示)

「歩行解析システム」の解析結果画面イメージ(参考展示)

 

持参薬の特定を支援する「薬剤認識システム」(参考展示)

持参薬の特定を支援する「薬剤認識システム」(参考展示)

 

「食事管理システム」の解析結果例(参考展示)

「食事管理システム」の解析結果例(参考展示)

 

「ミリ波を用いた離床センシング」ではプライバシーに配慮しつつ高精度に状態を検知可能(参考展示)

「ミリ波を用いた離床センシング」ではプライバシーに配慮しつつ高精度に状態を検知可能(参考展示)