2022-7-20
HL7 FHIRへの対応を前面に打ち出した
SBS情報システムのブース
医療ITソリューションを展開するSBS情報システムは,最新の厚生労働省標準規格HL7 FHIRへの対応を前面に打ち出した。同社では,年内をめどにすべての製品のHL7 FHIR対応を完了する予定となっている。
院内業務を支援するPrimeシリーズとしては,統合型電子カルテシステム「PrimeKarte」や,医療用文書電子化ソリューション「PrimeReport」,地域医療連携支援システム「PrimeArch」などを展示。200強のユーザーを持つPrimeReportは生命保険協会の認定ソフトで,SS-MIXに対応,生命保険会社や自治体に提出する診断書や各種文書をシンプルな操作で作成・管理できる。
ヘルスケアデータ連携プラットフォーム「HeDX」は,HL7 FHIRをはじめとしたデータ連携を実現する,医療情報システム別の各種APIを一元的に統合管理するAPI HUB(ゲートウェイ)である。今後,院内情報システムにつながるWeb APIがますます増加すると予想されるが,HeDX導入によりワンストップでアクセスコントロールを実現し,システム管理業務をサポートする。オンプレミス/クラウドベースのいずれでも構築可能で,SS-MIXストレージとHL7 FHIRベースによる相互運用性も実現する。
また,AI(自然言語解析)を応用し,複数医療機関における同一患者の異なる患者IDを自動で紐づけする「ぴっどりんく」を紹介した。氏名や生年月日,住所などのデータを解析して相互突合し,統合IDを作成することで,DWHや共同利用型PACSなどの導入を効率化する。検証では230万件のデータに対して99.8%の高い適合率を確認しており,名寄せ作業の負担を大幅に削減できる。