2022-7-20
AI音声認識で働き方改革への貢献をアピールした
アドバンスト・メディアのブース
アドバンスト・メディアは,音声入力システム「AmiVoice」の医療従事者向けの製品ラインアップを展示し,「声」の力で医療現場の業務負担軽減や働き方改革を支援するソリューションをアピールした。国内唯一の音声認識専門企業であるアドバンスト・メディアでは,音声入力システムAmiVoiceを幅広い産業分野に提供しており,医療分野では主力製品の「AmiVoice Ex7」シリーズをはじめとした多彩な製品・サービスをラインアップし,多くの医療機関に導入されている。最新の音声認識エンジンBi-LSTMはリカレントニューラルネットワーク(RNN)を応用し,音声に対して過去と未来の双方向の情報を加味した処理(従来の2倍のデータ処理)により,過去最高水準の認識率を実現した。新エンジンはすべての製品に搭載され,これまであまり使い込んでこなかったユーザーや認識率が低いユーザーでも認識率が向上し,より多くの人にとって使いやすいソリューションへと進化している。
今回の展示で大きなトピックとして紹介したのが,AmiVoice Ex7のサブスクリプションサービスの開始である。1台から導入可能なスタンドアローンで提供され,専門辞書が搭載された調剤薬局/整形外科/精神科/眼科の4つのパッケージを用意。月額3300円から利用できる(パッケージにより異なる。別途,初期費用とハンドマイクの費用が必要)。従来の買い切り版と比べ,3300円/月のプランで初期導入コストが43%減,3年間利用した場合のコストが23%減となることをアピールし,安価に利用できるサービスとして,クリニックや個人へもターゲットを広げて展開していく。
医療現場で喫緊の課題となっている働き方改革に対しては,AI音声認識ワークシェアリングシステム「AmiVoice iNote」を提案した。AmiVoice iNoteは,オンプレミスにサーバを設置し,スマートフォンから音声,写真,動画,スタンプなどを使用して情報を送信することで,記録業務の省力化と質の向上,リアルタイムの情報共有を行える。さらに,蓄積されたデータを活用することで,労働環境改善やタスクシェアリングも実現する。記録業務においては,医療機関ごとに登録可能なテンプレートを利用することで,容易に音声入力による記録ができるほか,スマートフォンのカメラ機能で撮影した写真・動画での記録も可能。スタンプは,看護やリハビリなどの処置を表した約60種類が用意されており,例えば急変対応時に「急変対応」スタンプを開始時と終了時に送信することで,対応時間を簡単に記録できる。