2019-7-18
ファイルメーカーブース
ファイルメーカーは,例年通り,ワークプレイス・イノベーション・プラットフォームのFileMakerでヘルスケア向けのソリューションを開発するFBA(FileMaker Business Alliance)の紹介と,FileMakerのよろず相談コーナー“FileMaker Bar”,最新バージョン「FileMaker18」の機能やFBAのカスタムAppを紹介するプレゼンテーションコーナーでブースを構成した。最新の「FileMaker18プラットフォーム」は2019年5月に発売され,データインポート用のユーザーインターフェイスの刷新や新しいスクリプトステップの追加など機能の向上が図られている。
●i Home Care for you「IoT遠隔監視アプリ」
IoT遠隔監視アプリは,IoTセンサーを利用して施設内の温度,湿度,照度,ドアの開閉などの遠隔監視が行えるアプリケーションである。IoTセンサーには,無線通信規格の“Sigfox”を利用したIoTデバイス「Sens'it」を採用しており,病院などの施設内に限らず居宅などの離れた場所や,高所など人が立ち入りにくい場所の監視にも利用できる。収集した情報の管理や表示には,FileMakerプラットフォームを利用して,利用環境やニーズに合わせた画面やユーザーインターフェイス(UI)などの作り込みが可能になる。
i Home Care for you(株)は,社会医療法人蘇西厚生会松波総合病院(岐阜県)のシステム開発などを行う関連企業で,FileMakerプラットフォームによる医療情報システムの開発やコンサルティング,トレーニングなどを行っている。
●ジェネコム「病床管理・看護経過記録システム“SPACE”」
病床管理・看護経過記録システム「SPACE」は,iPadを利用して看護記録や病床管理が行えるシステム。視覚的にわかりやすい画面表示やタッチ操作を利用した簡単なUIで,誰でもが使いやすいシステムを提供する。病床のフロアマップによる表示や空きベッドの検索,ベッドの使用状況をカレンダー表示するなど,現場の要望を反映した機能を搭載する。FileMakerプラットフォームの利点を生かし,表示方法や機能については各施設の状況に合わせてカスタマイズで対応するなど柔軟なシステム構築が可能になっている。
●エレパ「かかりつけ医検索システム」
エレパは,2018年の同ブースでも展示した,患者がかかりつけ医を検索できるキオスク端末を出展した。大学病院や地域中核病院などに向けた製品で,タッチパネルを使って住所や診療科などから自分に合わせたかかりつけ医を検索し,情報の閲覧,印刷などが可能。FileMakerプラットフォームで開発されており,専用のキオスク端末のほか,iPadやPCなどでも利用できる。医療機関ではかかりつけ医の情報をパンフレットなどで提供していることが多いが,数が多い場合には場所を取ったり,管理が煩雑になることがある。かかりつけ医検索システムを利用することで,最新の情報を反映でき,業務の効率化なども期待できる。
●お問い合わせ先
社名:ファイルメーカー株式会社 法人営業窓口
TEL:0120-983-878(祝日を除く月曜日から金曜日)
URL:https://www.filemaker.com/jp/support/contact.html