2017-7-13
富士通ブース
富士通は,電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」や地域医療ネットワーク「HumanBridge」などを中心に予防,医療,介護をトータルに連携するための製品やソリューションを幅広く出展した。メインステージでは,“Human Centric Innovation:Digital Co-creation”と題して,富士通の人工知能「ZINRAI」などを含めトータルなテクノロジーを活用したヘルスケアソリューションの未来を紹介した。
“ヘルスケアデータの集約・統合,利活用に向けて”をテーマに,大規模病院向け電子カルテシステムのHOPE LifeMark-HXを中心に,関連する「統合型データウエアハウス」「HOPE LifeMark-VNA(仮称)」などのソリューションを紹介した。「HOPE LifeMark-HX オプション for DiNQL」では,看護の業務と質改善のためのデータベース事業である“DiNQL”のためのデータ作成を自動で行える。また,「類似症例検索システム(仮称)」は,電子カルテに蓄積された診療情報から,対象患者の疾患と類似した症例を検索し類似度ごとの表示や病態進行予測を行うことで,治療選択の検討を支援する機能を提供する。
“予防・医療・フォローをフルサポート”をテーマに掲げたコーナーでは,予防から医療,フォローアップまでを,地域の中でシームレスに連携するさまざまなソリューションを紹介した。健診支援システムの「HOPE IMFINE」は,基本パッケージと他システムとの連携などのオプションを組み合わせて,小規模施設から健診センターのような大規模施設までをカバーする。また,富士通製の電子カルテシステムとの連携を強化して診療と健診の情報をシームレスに利用できるのも特長だ。介護事業者支援システム「HOPE LifeMark-WINCARE」では,タブレット端末などスマートデバイスに対応し訪問,居宅介護支援,施設,通所などで利用可能になっていることをアピールした。
“スマートデバイスによるワークスタイル変革”のコーナーでは,「電子カルテWindowsタブレット」,「HOPE PocketChart院内院外スマートデバイスソリューション」,「HOPE LifeMark-コンシェルジュ患者向けサービス」を紹介した。Windowsタブレットは,スモール(6インチ)とラージ(タブレットPCタイプ)サイズの端末で電子カルテの情報参照やカメラで撮影した画像取り込みなどを可能にする。タッチパネル用のインターフェイスを搭載しており,スムーズな操作を支援する。HOPE PocketChartは,iOS,Android端末での利用を可能にするもので,院内だけでなく院外においてもカルテ参照ができるほか,3点チェックなどの看護支援機能やコミュニケーション機能も利用できる。また,HOPE LifeMark-コンシェルジュは患者向けの病院受付サービスで,患者が自分のスマートフォンにアプリをダウンロードすることで,iBeaconによる自動受付や診察時間の通知などのサービスを利用できるソリューションである。
また,ブースでは「医療向けハンズフリー多言語音声翻訳システム」が出展され,実際に問診の場面を想定したデモが行われた。ハンズフリー多言語音声翻訳システムは,富士通と東京大学医学部附属病院,情報通信研究機構(NICT)が連携して開発されたもの。医療現場での言葉の壁をなくすことをめざし,話者の特定,発話検知などの技術と双方向の翻訳を可能にすることで端末操作をすることなくハンズフリーで利用できるのが特長だ。
●お問い合わせ先
社名:富士通株式会社
住所:〒105-7123 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
TEL:03-6252-2701
URL:http://www.fujitsu.com