2016-7-15
パナソニック ヘルスケアブース
パナソニック ヘルスケアは,メディコムブランドを中心にレセプトコンピュータ,電子カルテシステム,在宅医療共有システム,電子薬歴など,業務効率化や医療安全向上に貢献する製品群をアピールした。
診療所向けの医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRⅢ」の新機能「POCT連携ソリューション」は,Medicom-HRⅢにソフトウエアをインストールすることで,院内の臨床検査機器(「コバスb 101」ロシュ・ダイアグノスティック社製)から測定結果を直接取り込むことができる。結果を取り込むために別PCを用意する必要がなく,業務負担を軽減し,迅速な結果説明が可能となる。2016年秋に提供開始予定。
また,「外注検査連携ソリューション」は,NTTデータが提供するネットワーク基盤「L-AXeS エルアクセス」で医療機関と検査会社をつなぎ,検査依頼と検査報告をスムーズかつセキュアに行うことができるサービス。Medicom-HRⅢから直接依頼を出すことができ,結果の取り込みも容易に行えるため,業務負担を軽減し,省スペースにもつながる。電子カルテ画面からワンボタンでエルアクセスが起動し,依頼先の検査会社と依頼データを選択するだけで依頼が可能。現在,接続可能な検査会社はエスアールエル社とLSIメディエンス社で,これから提供が開始される。
「ヘルスケア手帳サービス」(電子お薬手帳)においては,2016年4月から服用履歴を無料で共有閲覧できるサービス「Check for Me」を開始した。ヘルスケア手帳サービスを患者さんが利用している場合に,参加していない薬局や医療機関でも,Web上で服用履歴を確認することができる。薬局や医療機関はPCやタブレットからCheck for Me専用サイト(https://chk4.me )にアクセスし,表示されたワンタイム閲覧番号を患者さんに伝え,患者さんがスマートフォンのアプリに入力することで,専用サイトで服用履歴を確認することができる(表示時間は2分間)。服用履歴確認のためにスマートフォンを手渡す/手渡されることへの抵抗感に配慮したサービス。専用サイトはだれでもアクセス可能なため,遠方に住む家族が服用履歴を確認することもできる。
また,病院向けの電子カルテシステム「Medicom-HS」は,紙カルテで運用してきた病院が,検査や処方などのオーダは従来の指示せん運用のまま,カルテだけを電子化したいというニーズに対応するシステム。200床までの病床管理が可能で,外来などの基本機能は診療所向けシステムとして高いシェアを持つMedicom-HRを受け継いでいる。