2016-7-13
主催者企画展示
「求められる連携と地域包括ケアの充実に向けて」
国際モダンホスピタルショウ2016のテーマにも「連携と地域包括ケアの充実を目指して」とあるとおり,わが国では2025年に向けた医療・介護の提供体制に向け,地域医療連携と地域包括ケアシステム」の構築が進められている。今回の主催者企画展示では,こうした現状を受けて,「求められる連携と地域包括ケアの充実に向けて」と題し,ITを活用した先進的な事例が紹介された。
佐賀県診療情報地域連携システム「ピカピカリンク」は,エスイーシーの「ID-Link」を利用し,診療情報を公開する13施設と閲覧利用する226施設が参加している。登録患者は2015年度末で1万8000人に上っており,近隣県の地域医療連携システムとの連携も進んでいる。
また,島根県のしまね医療情報ネットワーク「まめネット」は,医療だけでなく,在宅ケア情報共有サービス,認定情報提供サービス,ケアプラン交換サービスなど,介護分野も含めたサービスを提供している。
大分県臼杵市の「うすき石仏ネット」は,患者が同意すると「FeliCa」ベースの「石仏カード」が発行され,その患者IDに紐づけられた診療や薬歴管理情報などを参加施設間で参照できる。カードの発行枚数は市民の25%に相当する9500枚に及び,病院・診療所23施設,調剤薬局15施設,歯科医院17施設,そのほか訪問看護ステーション,介護施設が参加している。
このほか,栃木県医師会は2つの連携システムを組み合わせた事例を,東京都医師会はID-Linkと富士通の「HumanBridge」間で情報共有できる連携システムを,それぞれPRしていた。
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