2016-7-14
EIZOブース
EIZOは,ハイブリッド手術やロボット手術など高度化が進み,チーム医療が推進されている手術現場に資する手術室向け映像支援ソリューション「CuratOR(キュレーター)」を大々的にアピールした。CuratORは,情報集約操作システム「CuratOR Surgical Panel」を中核に,各種モニタや信号配信マネージャー,カメラ,レコーディングシステムなど,手術室における映像まわりのあらゆるシステムを,ユーザーのニーズに合わせて提案することで,“見たい映像を,見たいときに,見たい場所に表示する”映像環境を実現する。コンサルティングから最適なシステムのプランニング,インテグレーション,運用支援,サポートまで一貫して対応するワンストップ・ソリューションであることが特長の一つとなっている。
CuratOR Surgical Panelは,内視鏡や顕微鏡,カメラ映像,モダリティ画像,生体情報など,手術で参照するあらゆる映像情報を集約して,直感的な操作で,任意のレイアウトでの表示,切り替えを可能にするシステム。液晶モニタ,抗菌キーボード,マウスなどで構成され,壁面への埋め込みや壁掛けの設置が可能となっている。ブースでは,49インチと24インチのモニタを内蔵したタイプを展示した。
あわせて,手術室内の映像システムの操作を一元的に行える映像操作ソフトウエア「CuratOR Control Software」を展示した。日本向けに開発されたものは,国内のワークフローや法令に則り,ラックに搭載したモニタで看護師が操作することを想定した操作性,使い勝手の良さを追究している。直感的かつ迅速に操作できるように,タッチパネル操作でドラッグによる画面レイアウト変更や表示映像切り替えなどが可能。また,パートナー企業から提供されるカメラやレコーディングシステムの操作も可能で,録画や別室へのライブ配信なども容易に行うことができる。
EIZOは,モニタメーカーに止まらないビジュアルテクノロジーカンパニーをめざし,2015年に発表した第五次中期経営計画では手術室分野の事業拡大を掲げた。その一環として2016年6月に,国内外で多くの実績を持つパナソニック ヘルスケアの手術・内視鏡用モニタ事業の譲渡契約を締結した。パナソニック ヘルスケアの有する3Dや4K対応の手術・内視鏡用モニタの提供が可能になり,フルラインナップでのCuratORの提案を実現する(2016年8月開始予定)。ブースでは,3D LCDモニタ「EJ-MDA26N」を展示し,来場者が内視鏡の3D映像を体感した。このほか,手術用モニタ「RadiForce EX270W」なども展示し,幅広い提案力を示した。