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パナソニックヘルスケア,電子カルテシステムと4KタブレットやPACSなどを組み合わせたソリューションで,診療現場を支援

2013-7-18

パナソニックヘルスケアブース

パナソニックヘルスケアブース

パナソニックヘルスケア は,「パナソニックだからできるITソリューション」をテーマに,ブースを「病院」「クリニック」「保険薬局/保健指導機関」「ITラインアップ」にエリア分けして多彩な製品群を展示した。診療所向けのソリューションを紹介する「クリニック」のコーナーでは,医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRII」を中心とした電子カルテシステムを,4KタブレットやPACS,予約・受付システム,地域医療連携のシステムと組み合わせたソリューションを紹介した。

近年注目されている医療シーンでのタブレット端末の活用の提案として,電子カルテと4Kタブレットを組み合わせたソリューションを参考出展した。20インチのディスプレイに3840ピクセル×2560ピクセルの高精細を実現した4Kタブレットは,OSにWindows 8を搭載し,情報量や画質を低下させることなく,電子カルテシステムと医用画像システム(PACS)のウインドウを並べて表示することを可能にしている。従来は,電子カルテと医用画像のそれぞれで必要であったディスプレイが1つになっただけでなく,薄さ10.8mm,重量も約2.4kgと薄型軽量のため,壁に掛けての使用のほか,患者説明やカンファレンスなどの際に持ち歩くことも可能となっている。タブレット自体の発売は今年度中を予定している。

4Kタブレットは電子カルテ(左)と医用画像システム(右)を並べて表示可能

4Kタブレットは電子カルテ(左)と医用画像システム(右)を並べて表示可能

 

PACS一体化電子カルテとして,Medicom-HRIIと画像ファイリングシステム「Plissimo AR」を1台のPCで管理するソリューションが紹介された。診療所で必要となるカルテ機能,医事機能,PACS機能を1台で管理することができ,省スペース化やシンプルなシステム構成を可能にする。画像の撮影情報をPlissimoから電子カルテに転送できるため,電子カルテにオーダ内容だけでなく,実際の撮影情報を記録することが可能となる。DICOMデータだけでなく心電図や内視鏡などの画像もPlissimoで管理をすることで,カルテと画像を別々のモニタで閲覧するシンプルな診察環境を実現する。

PACS一体化電子カルテ「Medicom-HRII」と「Plissimo AR」

PACS一体化電子カルテ「Medicom-HRII」と「Plissimo AR」

 

また,院内の予約・受付システム「受けNavi」を電子カルテと連携させるソリューションも展示された。受けNaviは,患者が携帯電話やスマートフォン,PCから直接受診予約でき,来院時に患者自身がタッチパネル操作で受付ができるシステム。受付は,患者番号とパスワードを入力し,受診診療科を選ぶだけで完了し,電子カルテに受付データが転送される。診察券を磁気カードにすれば,カード読み取りだけで受付を完了することも可能。受診予約から実際に診察が始まるまでの院内作業が発生せず,業務効率を大きく向上させる。さらに,診察室で対象患者の電子カルテで診療を始めると,自動的に待合室にある順番表示のモニタに反映される。診察終了時に,電子カルテから次回受診日の予約も簡単に行える。1日に100〜150人以上が来院する診療所への導入を想定しており,導入実績は耳鼻科,小児科が多く,最近は内科や整形外科への導入も増えているという。

「受けNavi」と電子カルテの連携(右:受付の電子カルテ,左上:順番表示モニタ,左下:受付用のタッチパネル)

「受けNavi」と電子カルテの連携
(右:受付の電子カルテ,左上:順番表示モニタ,左下:受付用のタッチパネル)

 

受診予約画面。患者自身が簡単に予約操作できる。

受診予約画面。患者自身が簡単に予約操作できる。

 

このほか,全国各地で取り組みがスタートしている地域医療連携のためのソリューションとして,地域連携ネットワークサービス(ID-Link)と連携できるMedicom-HRIIのオプション機能(SS-MIX参加製品)も紹介した。

地域医療機関と連携することで,検査の重複を防ぎ,患者の負担も軽減する。

地域医療機関と連携することで,検査の重複を防ぎ,
患者の負担も軽減する。