2012-7-19
東芝医療情報システムズ は,リリースされたばかりの病院歯科向け電子カルテシステム「HAPPY ACTIS-ERD」を中心に,大規模病院向けの「HAPPY ACTIS」,中小病院向けの「HAPPY CLIOS-ER」,クリニック向けの「TOSMEC TRINITY SV」などの電子カルテシステム,医療連携システムの「HAPPY netty」,医事システムの「HAPPY CS-III Plus」などを展示。そのほか,医用画像情報システムの「Rapideye Coreシリーズ」などもあわせて紹介した。
HAPPY ACTIS-ERD(以下ERD)は,歯科大学や300床以上の大病院の歯科向けに開発された電子カルテシステム。今後の高齢社会の中で全身疾患と関連した口腔管理が重要視されることが予想され,医科と歯科が連携した診療が一層必要になる。従来は,レセプトシステムの機能を拡張したものや電子カルテのオプションとして提供される歯科向けの電子カルテはあったが,医療行為の記録としては不充分だったり,医科向けの電子カルテとの連携機能が弱かった。ERDでは,医事会計とは別のデータベースで管理され,電子カルテの三原則に則った管理が行えるほか,オーダやカルテ情報の参照など医科電子カルテとシームレスな連携,情報共有が可能になっている。他社の医科電子カルテとの接続も可能だ。
HAPPY nettyは,地域における診療情報や検査結果,診療予約など医療機関連携の機能を提供する地域医療連携システム。中核病院を中心にした地域の診療所の連携や,急性期から回復期,在宅までの循環型連携など,さまざまなスタイルの構築に対応できる。すでに,山口県や岐阜県などでHAPPY nettyによる連携システムの構築が行われているという。特長としては,画像関連の豊富な機能を提供できることで,地域でのCT,MRIの依頼検査の予約,結果参照などの構築が行えるほか,新しい機能として提供予定の3D画像参照を参考展示した。