2012-7-18
パナソニックによる三洋電機の完全子会社化により,2012年4月に三洋電機のメディコム事業部門は,パナソニックヘルスケア に移管した。今回のホスピタルショウでは,“つながる,ヘルスケアIT”をテーマに,パナソニックグループが取り組む「院内業務支援」「在宅ヘルスケア」「早期診断・治療」ソリューションが紹介された。
展示は,病院,診療所,保険薬局・健診機関,医療映像の4ゾーンに分けて構成。このうち診療所のゾーンでは,医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRII」と今年3月に発表された超音波診断装置「CardioHealth Station」を接続して,Medicom-HRIIIのモニタ上で,超音波画像を表示するシステムが展示された。CardioHealth Stationは,頸動脈内中膜厚(IMT)自動測定が可能で,短時間で精度の高い脳卒中・冠動脈疾患の診断が行える。
また,パナソニックのタブレット「BizPad」上で,Medicom-HRIIからのオーダを受け付けや,カルテ閲覧,実施入力,データ入力ができる「タブレット指示受けソフト」も展示された。このほか,Medicom-HRII関連の新たなソリューションとして「臨床検査ネットワークシステム」も紹介された。電子カルテシステムから検査オーダが出されると同時に,スピッツラベルや指示せんを発行できるという。
ブース内では,パナソニックメディカルソリューションズの病院向けPACS「Plissimo EX」や,シーエスアイの病院向け電子カルテシステム「MI・RA・Is」も出品され,病院から診療所,そして地域医療連携をカバーするパナソニックの姿勢が打ち出されていた。