2012-7-20
エプソン販売
は,スキャナの新製品「DS-7500」「ES-350D」や,CD/DVDデュプリケータ「PP-100」など,医療施設内における各種作業の効率化を図る製品を展示した。
医療現場では近年,データや画像などのデジタル化が急速に進んでいるが,紹介状や同意書,院外から持ち込まれるレポートなど,部分的に紙ベースでの運用が行われている。しかし,紙ベースでは管理に労力がかかり,活用しにくいため,文書をスキャナで読み取り電子化している医療機関も増えている。
新製品のフラットベッドスキャナ「DS-7500」は,100枚給紙,40枚/分のスキャンスピードで,スキャン作業の手間を軽減し,業務効率をアップさせる。また,バーコード認識機能を搭載し,患者IDのバーコードラベルを文書に貼付して読み取ることで,自動的に指定したフォルダにスキャンデータが格納される。ブースでは,バーコードを印刷するコンパクトなラベルプリンター「TM-L90」も併せて展示された。
シートフィードスキャナ「ES-350D」は,名刺やカードなど読み取りも可能で,プラスチックカードなど厚みがあるものでも両面同時読み取りができる。医療機関では,受付での保険証登録などに活用できる。
医用画像などのデータをCDやDVDに書き込み,レーベル印刷までを行うCD/DVDデュプリケータ「PP-100」は,ブランクメディアを100枚ストックでき,2基の内蔵ドライブにより高速な自動発行が可能で,病病・病診連携,地域連携を支援する。印刷インクのコストも,グラフィックパターン(フルカラー)が1枚あたり約9.7円とランニングコストを抑え,経済性も考慮された製品となっている。また,デュプリケータをウイルスチェッカーとして使用する機能もあり,院外から持ち込まれるCD/DVDのウイルスチェック作業の手間を省くことができる。
ブースでは他にも,医療安全を確保するためのリストバンドを印刷するフルカラーインクジェットプリンタ「TM-C3400」や,X線やCTのグレースケール画像の陰影を忠実に再現する"DICOM SIMモード"を搭載したビジネスプロジェクタ「EB-1945W」などが紹介された。