応用を極めるには，まず基礎から！
教育委員会主催「MR基礎講座」の経験と実積を集大成。初めてMRを学ぶ人，経験の浅い人はもちろん，現場で活用している人にも必須な基本的情報を網羅したMRの基礎決定版。

本書は，基礎なくして応用はあり得ないとの立場に立脚している。各章で解説された事柄の一つひとつの輪を順につなぎ合わせていけば，今日の臨床応用や先端的技法を手元にたぐり寄せる1本の鎖に仕立て上げることができよう。本書を購読された方々の中から，新しいMRの概念や画像法が芽生えてくることを願ってやまない。
「プロローグ」より抜粋

編集：日本磁気共鳴医学会教育委員会　編
編集委員長：犬伏俊郎（滋賀医科大学分子神経科学研究センター）
編集委員会：
金沢洋子（元・九州大学薬学部）
巨瀬勝美（筑波大学物理工学系）
吉川宏起（駒澤大学医療健康科学部）
渡部徳子（神奈川大学理学部総合理学研究所）
体裁：■B5判・並製・カバー　■188頁
発行：第4版2009年11月24日（初版2001年8月1日）
定価5,170円（本体4,700円）
発行元：株式会社　インナービジョン　
〒113-0033　東京都文京区本郷3-15-1
TEL　03-3818-3502　FAX　03-3818-3522

主要目次

プロローグ　　犬伏俊郎
第1章 序　論　　金沢洋子
第2章 MRIに必要な数学　　本間一弘 / 巨瀬勝美
第3章 スピンのふるまい　　三森文行
第4章 NMRスペクトロスコピー　　犬伏俊郎
第5章 核スピンの緩和　　渡部徳子
第6章 画像法の原理　　森川茂廣 / 本間一弘
第7章 フーリエ映像法とMR画像の性質　　巨瀬勝美
第8章 画像のコントラスト　　吉川宏起
第9章 MRI装置　　犬伏俊郎
第10章 画像のアーチファクト 荒木　力
第11章 新しい画像法
　1．高速撮像法　　松田哲也
　2．三次元表示　　巨瀬勝美
　3．フロー画像（MRアンジオグラフィ : MRA）　紀ノ定保臣
　4．拡散強調画像（diffusion weighted imaging）　成瀬昭二 / 古谷誠一 / 田中忠蔵
　5．組織灌流画像（perfusion imaging）　成瀬昭二 / 古谷誠一 / 田中忠蔵
　6．ファンクショナルMRI（f MRI）　成瀬昭二 / 古谷誠一 / 田中忠蔵
　7．脂肪信号抑制法　　荒木　力
　8．MRスペクトロスコピー（MRS）の局在化法　犬伏俊郎
　9．MRスペクトロスコピー（MRS）の画像化　犬伏俊郎
　10．多量子NMRスペクトロスコピー（multiple-quantum NMR spectroscopy）
　　　　　瀬尾芳輝
　11．多量子NMR画像法（multiple-quantum NMR imaging）
　　　　　瀬尾芳輝
　12．超偏極希ガス画像（hyperpolarized nobel gas imaging）
　　　　　服部峰之
第12章 安全と法規　　亀井裕孟
エピローグ　　犬伏俊郎
索　引
著者紹介