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オリンパス,英国Odin Vision社の買収完了買収を受け「デジタル・エクセレンス・センター」設立。 新経営戦略における「インテリジェント内視鏡医療エコシステム」の取り組みを推進

2023-6-5

オリンパス,英国Odin Vision社の買収完了

オリンパス(株)(以下,オリンパス)は,2022年12月に両社が締結した合意契約に基づき,内視鏡画像診断に関する革新的なクラウド型AI技術を提供する Odin Vision社(オディン・ビジョン社,本社:英国,ロンドン)の買収を完了した。本買収を受け,デジタルソリューションの開発機能を担う「Digital Excellence Centers(デジタル・エクセレンス・センター,DEC)」の設立を予定している。今回の買収は2022年12月に発表した契約の最終締結と,その後の規制当局により評価を受けたもの。これにより,同社のデジタル戦略を強化し,AI技術を活用したリアルタイム診断や慢性疾患に対する低侵襲治療の実現を通じて診療水準を引き上げ,患者のアウトカムの改善に貢献していく。

オリンパスは,同社の内視鏡システムに革新的なデジタルソリューションを組み合わせ,リアルタイムで手技・臨床・医療機器のデータを収集・分析することを計画している。最新のAIアルゴリズムやソフトウェアを活用したデジタルプラットフォームを搭載することで,医療従事者の管理作業上の負担を軽減し,臨床の現場での業務効率向上に寄与するのに加え,医療従事者がより良い医療ケアを患者に提供するためのサポートを目指している。

また,オリンパスは Odin Vision 社の買収を通じてデジタル戦略実現の基礎を固めたロンドンを皮切りに,世界各地にDECを設立する計画を立てている。オリンパスのデジタル戦略に,Odin Vision社の強力なポートフォリオ,AI技術,ソフトウェアの専門知識や開発能力を組み込むことで,相乗効果を生み出すと考えている。今後,DECはハンブルク,ボストン,東京など同社の主要な技術開発拠点に拡大し,将来的にはシリコンバレーやテルアビブへの進出も視野に入れている。

オリンパスのデジタルヘルス・グローバルビジネスリーダーのShawn LaRocco(ショーン・ラロッコ氏)は,「内視鏡のリーディングカンパニー,そして,この分野のイノベーターとして,当社は,次世代の商用技術や独創性を医療従事者の方々に提供することに努めてまいります。オリンパス単独では実現出来ないため,今後も,Odin Vision社のように,同じ熱意を持つ第三者の開発パートナーとの連携を推し進めてまいります」と述べた。

Odin Vision社のCEOである Peter Mountney (ピーター・マウンニー氏)は,「オリンパス初となるDECの立ち上げに貢献し,将来のイノベーション開発の舞台を整えることを楽しみにしています。DECを通じて,医療従事者が最新のデジタルおよびAIツールを用いて患者さんにより良い医療ケアを提供できるように支援することを目指します」とコメントしている。

オリンパスのデジタルヘルス研究開発のグローバルリーダーであるKarsten Klose(カーステン・クローゼ氏)は「今後,デジタルソリューションの開発機能の発展に向けて,世界各地にDECを設立し,優秀な人材を獲得するとともに,Odin Vision社のような創造的なイノベーションの限界に挑むスタートアップ企業などとパートナーシップを築いてまいります」と語った。

<Odin Vision社概要>
・会社名: Odin Medical Ltd. (Odin VisionはOdin Medical Ltd.の商号)
・本社所在:英国、ロンドン
・設立年:2018年9月11日
・CEO:Peter Mountney (ピーター・マウンニー氏)
・資本金:233円 * (2022年11月末時点)
・売上:155百万円 *(2021年9月期)
・営業損益:△15百万円 *(2021年9月期)
・事業内容:内視鏡用のクラウドAI対応アプリケーションの開発
・従業員数:22人

* 1ポンド=166.23円、1.20米ドル(2022年11月末の為替レート)で換算。

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)
http://www.olympus.co.jp