2023-3-31
キヤノンメディカルシステムズ(株)(以下,キヤノンメディカル)は,(株)レゾナックより,その子会社であるミナリスメディカル(株)(以下,MMC MMC子会社であるMinaris Medical (Shanghai) Co., Ltd.も含む) およびMinaris Medical America, Inc.(以下MMA MMCとMMAあわせて「ミナリスメディカル社」と総称)の買収を目的とした株式譲渡契約を2023年3月31日に締結した。本買収により,キヤノンメディカルは体外診断事業のさらなる強化・拡大を図っていく。
ミナリスメディカル社は製薬企業の診断薬部門として1981年に設立され,国内生化学検査・免疫検査市場において高いプレゼンスおよび高いブランド力・製品認知度に基づく豊富な顧客基盤を有する体外診断用医薬品・自動分析装置のリーディングカンパニー。ミナリスメディカル社が有する酵素や抗体の技術を活用した体外診断用医薬品の主力製品は,国内市場で高いシェアを占めており,診断に不可欠な臨床データの提供の一翼を担っている。それらの体外診断用医薬品は多くの中核病院および主要な衛生検査所にて採用されている。また,米国市場においては,アレルギー検査領域を中心とした事業も展開している。
キヤノンメディカルは,尊い命を守る医療に貢献したいとの思いを込めた「Made for Life」の理念のもと,画像診断をコア事業として,ヘルスケアIT事業,および体外診断事業をグローバルに展開している。今回の対象となる体外診断事業では,独自の技術・ノウハウを活用した検体検査の自動分析装置を40年以上に渡り提供しており,同検査装置の開発・製造に幅広く取り組み,国内のみならずパートナーを通じて世界中の病院や衛生検査所に販売している。
近年,病院や衛生検査所内で行われる検体検査において,高精度化,測定時間短縮,およびワークフローの改善などの効率化に対するニーズが多様化してきており,求められる付加価値の高度化が進んできている。
今回の締結により,ミナリスメディカル社が保有する体外診断事業の多様なソリューションとキヤノンメディカルが保有する自動分析装置領域における技術,さらには画像診断,ヘルスケアITとのシナジーにより,より高いニーズに応える付加価値の提供が可能になると判断している。 なお,買収後は現在のミナリスメディカル社の運営体制を維持し,ブランドを含めた互いの強みを活かした事業展開に注力していく。
キヤノンメディカルは人々の健やかな生活の実現を目指し,これからも医療の発展に貢献し続けていく。
【ミナリスメディカル株式会社について】
社名:ミナリスメディカル株式会社
https://www.minaris-medical.co.jp/
代表取締役社長:金成直希
事業内容:体外診断用医薬品(診断薬)の開発・製造・販売,自動分析装置の開発・製造・販売
設立年:1981年
本社所在地:東京都中央区晴海1-8-10 晴海トリトンスクエアX-4F
従業員数:350名(2021年12月期)
【Minaris Medical America, Inc.について】
社名:Minaris Medical America, Inc.
https://minarismedical.com/
取締役社長兼CEO:島邊暢飛
事業内容:体外診断用医薬品(診断薬)の開発・製造・販売,自動分析装置の製造・販売
設立年:1979年
本社所在地:630 Clyde Ct., Mountain View, CA, US
従業員数:59名(2022年8月時点)
【株式会社レゾナックについて】
レゾナックグループ は,2023年1月に昭和電工グループと昭和電工マテリアルズグループ(旧日立化成グループ)が統合してできた新会社。
半導体・電子材料の売上高は,全体の3割にあたる約4,000億円に上り,特に半導体の「後工程」材料では世界No.1の企業である。2社統合により,材料の機能設計はもちろん,自社内で原料にまでさかのぼって開発を進めている。新社名の「Resonac」は,英語の「RESONATE:共鳴する・響き渡る」と,Chemistryの「C」の組み合せ。今後さらに共創プラットフォームを生かし,国内外の半導体メーカー,材料・装置メーカーとともに技術革新を加速させる。詳しくはウェブサイトを参照。
●問い合わせ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon