2018-11-9
社会医療法人渡邊高記念会(以下,渡邊高記念会)とシーメンスヘルスケア(株)(以下,シーメンスヘルスケア)は,先進的な画像診断・治療装置および検体検査システムによる高度な医療サービスの提供をはじめ,AIを含む医療デジタルプラットフォームを基盤にした情報共有を通して,地域医療のさらなる発展を目指すパートナーシップを締結した。
急速に高齢化が進む日本では,2025年に団塊の世代が75歳を迎え,医療・介護の需要が最大化すると見込まれている。急性期から回復期,慢性期まで患者の状態に見合った病床で,より良質な医療サービスを受けられる体制作りが急務となっており,都道府県ごとに地域医療構想を定めている。
渡邊高記念会は1965年に西宮渡辺病院,2006年に現在の西宮渡辺心臓脳・血管センターを開設し,西宮市および芦屋市を診療圏として高い専門性と地域密着型の医療を追求してきた。2010年に西宮渡辺病院が兵庫県初となる社会医療法人の認定を受け,2017年には西宮渡辺心臓脳・血管センターも同認定を受けた。同一医療圏内での2施設の社会医療法人の認定は全国初となる。
シーメンスヘルスケアは2014年以降,渡邊高記念会の運営する西宮渡辺病院および西宮渡辺心臓脳・血管センターに対し,2管球CT装置,ハイブリッド手術室用の血管撮影装置,3テスラMRI装置など,先進的な画像診断システムを幅広く導入してきた。
今回のパートナーシップの締結は,高度急性期から在宅医療までをカバーし地域に根差した医療連携を展開する渡邊高記念会の理想とする医療と,Siemens Healthineersがグローバルで取り組む医療機関のバリュー向上を実現するという理念が一致したもの。
本パートナーシップにより,シーメンスヘルスケアは渡邊高記念会に対し,高度な医療機器,検体検査システムの導入をはじめ,地域医療におけるそれらの最適な運用についてのコンサルティングやグローバルレベルの知識交流まで,多岐にわたるサービスを提供していく。
●主なパートナーシップの内容
- Siemens Healthineersコンサルティングチームによる地域医療における戦略的なバリュー向上を目指したマスタープランの作成
- 画像診断・治療,および検体検査に関する最適な機器・システムの導入およびメンテナンス
- 早期発見から治療までのワークフローの総合的サポート
- 主に循環器疾患において,患者中心とした理想的な個別化医療を確立するための包括的なサポート
- 西宮渡辺病院および西宮渡辺心臓脳・血管センターがSiemens Healthineersのリファレンスサイトとなり,グローバルレベルで知識交流や研究を推進
今回のパートナーシップを通じて両者は,将来的にデジタルエコシステムの構築を視野にいれた医療ビッグデータの活用により,患者一人ひとりに最適なケアを提供する個別化医療の確立を目指していく。
●問い合わせ先
シーメンスヘルスケア(株)
TEL 0120-041-387
www.healthcare.siemens.co.jp