2017-3-30
国立研究開発法人国立循環器病研究センター(以下,国循)とGEヘルスケア・ジャパン(株)は,国循が進める産官学連携によるオープンイノベーションにおいて要となる最先端医療技術の開発および次世代病院システムの構築に向けた両者のパートナーシップのための包括協定を3月30日に締結した。
国循は,高度専門医療研究センターとして循環器疾患の究明と制圧に挑むことを理念として掲げ,循環器領域における世界トップレベルの医療・研究の実現に取り組んでいる。2018年度には吹田操車場跡地への移転建替を予定しており,国循を核とした最先端医療・医療技術の開発のための産学官の連携によるオープンイノベーションを展開しようとしている。
一方,国内に開発,製造から販売,サービス部門までを持つGEヘルスケア・ジャパンは,日本の医療課題の解決を目指し,先端的な医療技術ならびに医療・研究機関向けの各種サービスを提供している。
今回両者が締結する包括協定は,国循が2019年に北大阪健康都市(最寄駅JR岸辺駅)に開設予定のオープンイノベーションセンター(愛称「健都(けんと)」)における共同研究およびシステム構築に関するもので,GEヘルスケアが提供する技術・ソリューションにより,同センターでのオープンイノベーションを両者のパートナーシップで推進するための枠組みについて,相互の意思を確認することを主目的としている。
包括協定締結後には下記の項目の検討が予定され,今後,それぞれについて具体的な内容の協議を進めていく予定。
- 複数画像診断機器にまたがる共同研究の実施。
- 共同研究の領域は,日本における健康寿命の改善に寄与する脳卒中,循環器病,およびデータ活用による院内外の情報一元化とオペレーション改善を目的としたIoT。
- 研究テーマは,臨床有用性評価,技術開発,病院の機能強化など多面的なもの。
- 国内への発信にとどまらず,日本から世界に提案できる研究・開発を想定。
今回の包括協定の締結により,循環器疾患分野の予防・医療・研究において,同イノベーションセンターが日本はもとより世界をリードする存在になることを目指す。
●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp