2013-5-9
エア・ウォーター(株)とGEヘルスケア・ジャパン(株)は,GEヘルスケア・ジャパンが有する米GE製分娩監視装置「コロメトリクス」シリーズと分娩監視テレメータ「ミニテレメトリー」の国内販売権を5月1日付でエア・ウォーターが譲受することで合意した。
両社はこれまでGE製保育器「ジラフ」シリーズと新生児黄疸光線治療器「ビリソフト」の国内販売において協力してきたが,この合意に伴い,GEヘルスケア・ジャパンのMIC(Maternal Infant Care:母体・新生児ケア)事業の全製品の国内販売権をエア・ウォーターが持つことになる。
1. 合意の経緯
エア・ウォーターは医療用ガスの国内トップサプライヤーとして,病院設備工事,在宅医療,病院サービスなどを含め,広く医療機関向けの事業を展開している。とりわけ医療機器・医薬品事業においては,前述のGE製新生児関連機器をはじめ,新生児・小児用人工呼吸器や一酸化窒素肺血管拡張剤などの製品取扱いによって新生児・周産期*1 分野に強みを有しており,同分野の一層の強化・拡大を目指していた。
一方GEヘルスケア・ジャパンは,グローバルで高いシェアを誇る「コロメトリクス」シリーズの国内市場における顧客層の拡大と販売網の強化を目指していた。
製品群の充実を目指すエア・ウォーターと販売ネットワークの強化を目指すGEヘルスケア・ジャパン双方のニーズが合致し,今回の合意に至った。
なお,国内販売権移管を円滑に完了させるため,移行期間として平成25年6月30日迄は両社併売の販売体制をとり,同年7月1日より保守サービスも含む完全移管となる。
2. 対象製品
- GE製分娩監視装置「コロメトリクス170」シリーズ,「コロメトリクス250cx」シリーズ
- 分娩監視テレメータ「ミニテレメトリー」
- 上記に関連するアクセサリー,消耗品の一部
3. 期待されるメリット・今後の戦略
エア・ウォーターは,GE製周産期関連医療機器の販売権を獲得することによって,これまで得意分野であった新生児・周産期関連の製品ラインアップ強化,さらには産科から新生児科まで,これまで以上に総合的な提案が可能となり,医療の現場に向けてより質の高いサポートを提供できることとなる。
GEヘルスケア・ジャパンは,エア・ウォーターの強力な販売網を通じてGE製周産期関連機器のさらなる拡販を狙うほか,同社が国内展開を進める超高齢社会向けの医療ソリューションの開発・提供を図る「Silver to Gold(シルバー・トゥ・ゴールド)」戦略への取り組みを強化することで,「人にやさしい,社会にやさしい」医療の実現に貢献することを目指す。
*1 周産期とは妊娠満22週から生後満7日未満までの期間を指す。周産期とその前後の期間の母子に生じがちな突発的な事態に対応するための,産科と新生児科とを統合した医療を「周産期医療」と呼ぶ。
●問い合わせ先
エア・ウォーター(株)
広報・IR室長 岸 貞行
TEL 06-6252-3966
http://www.awi.co.jp/
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部広報マネジャー
松井亜起
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp