2024-9-30
EIRL Cloud
エルピクセル(株)(以下「エルピクセル 」)は,医師の画像診断を支援するEIRLシリーズのクラウドサービス「EIRL Cloud」について,胸部X線画像から肺がんが疑われる肺結節候補域を検出する機能(1)に加え,4つの異常陰影(結節影,浸潤影,無気肺,間質性陰影)に類似した特徴をもつ領域を検出する機能(2)を追加した「EIRL Chest XRプラン」の提供を開始した。医療施設のニーズに合わせて,従来の肺結節候補域を検出する「EIRL Chest Noduleプラン」と新たにリリースした「EIRL Chest XRプラン」を選択できる。
クラウド型のEIRL Cloudは,オンライン接続環境があれば,新たな機材の設置やシステム連携が不要となるだけでなく,より安価で簡便にEIRL製品を利用できる。今回リリースした新プランでは,従来プランと比べて検出対象となる異常陰影が増えたことから,比較的小規模なクリニックにおける健康診断や日常診療の胸部X線検査をより包括的に支援することが可能となる。
【機能拡充の背景】
EIRLシリーズは,これまで800以上の医療施設に導入され,解析件数は640万件を突破(3)するなど医師の画像診断を支援する「医療AI」として,日本各地の医療施設に導入が進んでいる。しかし,クリニックなど小規模医療施設にとっては,EIRLを導入するための機器設置や外部システム連携,それに伴う初期導入費用は大きなハードルとなっている。
その状況を解決すべく,従来の「オンプレミス型」に加え,導入コストを低減した新たな選択肢として「クラウド型」を提供してきた。オンライン接続環境があれば,新たな機材設置やシステム連携を要することなく,より安価で簡便にEIRL製品の利用が可能になる。Webサイトから申し込み後,同サイト上の管理画面から画像をアップロードするだけで,EIRLの解析結果を閲覧できる。
既に多くの医療施設がEIRL Cloudを活用しているが,結節影以外の異常陰影についても幅広く見落し防止を支援して欲しいという要望を多く得たため,今回のプラン追加にいたった。
今後もより包括的な支援を目指して,オンプレミス型と合わせてクラウド型の機能追加を進めていく。
【EIRL Cloud の特長】
●月額2万円から始められる定額制の医療AI
EIRL Cloudは,検査数によらず月額料金の一定料金のため安価に始められる。
※ 初期費用200,000円(税抜),14日間のトライアル期間中の契約の場合は100,000円(税抜)
●ニーズに合わせて選べるプラン
肺結節候補域の検出に特化した「EIRL Chest Noduleプラン」は月額20,000円(税抜)で,より包括的なサポートを可能とする「EIRL Chest XRプラン」は月額25,000円(税抜)で利用できる。
●気になる症例をいますぐ解析可能
アカウント登録後すぐに利用開始できるため,気になる症例をいますぐ確認できる。どちらのプランも14日間の無料試用期間でトライアルできる。
●機器買い替え,外部システムの連携不要
クラウド型のため,周辺機器との接続費用やサーバ設置,機器入替等は必要ない。
【利用画面イメージ】
・アルゴリズムの選択画面
・画像アップロード画面
・解析結果画面
※いずれもイメージであり,実際の製品とは異なる場合がある。
【サービス利用の流れ】
最初の14日間は無料で利用できるので,興味のある医療施設は下記より申込。
▼EIRL Cloud プロダクトサイト https://eirl.ai/ja/eirl-cloud/
【サービス対象ソフトウェア:EIRL Chest XRについて】
EIRL Cloudでは,胸部X線画像から「肺結節」の疑いがある候補域を検出し,医師の読影をサポートするAIソフトウェアEIRL Chest Noduleに加え,結節影のほか浸潤影,無気肺,間質性陰影に類似した特徴を持つ領域を検出する機能を持つEIRL Chest XRも利用できる。
医師単独で読影した場合と比べ,本ソフトウェアを用いて読影した場合には,専門医で11.1%,経験5年未満の非専門医で15.5%の感度が上がることが認められた。また,読影試験における診断性能を表すJAFROC解析によるFOM(Figure of Merit)値は,本品を併用すると専門医で0.059ポイント向上し(p<0.001),診断精度の向上が認められた(4)。
【結節影,浸潤影,無気肺,間質性陰影とは】(5)
・結節影について
円形・類円形の陰影で悪性の肺腫瘍(肺がん)のほかに良性肺腫瘍や様々な限局性の肺疾患が疑われる所見。
・浸潤影について
結節影よりも広い範囲に及ぶ陰影で,主に肺炎や肺結核などの肺感染症に見られる画像所見。
・無気肺について
肺が虚脱した状態を示す所見で,肺葉レベルから末梢の細気管支レベルまで生じる可能性がある。
・間質性陰影について
索状影,網状影,線状影などの特徴をもつ間質が変化した場合の所見。
(1) 販売名:医用画像解析ソフトウェア EIRL X-Ray Lung nodule 製造販売承認番号:30200BZX00269000
(2) 販売名:医用画像解析ソフトウェア EIRL Chest XR 製造販売承認番号:30400BZX00285000
(3) 2024年6月時点
(4) 医用画像解析ソフトウェア EIRL Chest XRの読影試験の結果を記載している。読影試験の詳細説明/異常陰影が認められる有所見画像88症例及び正常画像266症例の胸部単純X線画像を対象に,10名の医師による読影試験の結果。読影試験を行った10名の医師の内訳は以下の通り。放射線科専門医:3名,専門外医:7名(経験10年以上:3名,経験5年未満:4名)。
(5) 参考:“胸部X線” 公益社団法人日本人間ドック・予防医療学会(https://www.ningen-dock.jp/inspection_chest-x/
)
●問い合わせ先
エルピクセル(株)営業本部
TEL 03-6259-1713
Mail:eirl-cs@lpixel.net
https://marketing.eirl.ai/ja/contact/