2024-8-22
シンプル・堅牢・自律的なエッジコンピューティングのリーディングプロバイダーである,SGHメンバー米ストラタステクノロジー(以下「ストラタステクノロジー」)の日本法人日本ストラタステクノロジー(株)(以下「日本ストラタステクノロジー」)と,医療システムを横断的につなぎ,情報活用する医療ICTプラットフォームを創出するテクモ合同会社(以下テクモ)は協業し,無停止型エッジコンピューティング「Stratus® ztC™ Edge(ストラタス・ジーティーシー・エッジ)」と組み合わせた医療機器統合プラットフォーム「TQMO-XA(テクモくさ!)」を,2024年8月22日より提供開始することを発表した。これは,24時間365日の稼働が求められる医療現場には最適のデータプラットフォームである。
「TQMO-XA」は,テクモからの販売となる。提供価格は3,600,000円(税別)から。セット価格は連携機器の数や種類によって異なる。
医療の現場では,酸素濃度や心電図などの各種モニターや人工呼吸器などのさまざまな機器が存在する。それらの機器から取り込んだ患者データを治療のために,リアルタイムかつ安定的に通知・表示する必要がある。しかしながら,昨今の医療現場の高度化するニーズに応えるには,ベンダー1社で対応するのは困難。システムをストラタステクノロジーの無停止型エッジコンピューティングプラットフォーム「Stratus ztC Edge」に標準搭載することにより,医療システムに不可欠である継続的な動作を可能にする。その結果,プラットフォームがデータの中継点となり,学術研究のためのクラウドへのデータ集約が容易になる。
●「TQMO-XA」には以下のようなメリットがある。
- 医療データを連携可能なフォーマットに変換することにより,ベンダーフリーなデータ連携を実現。患者を中心として各種の医療機器をつなぐ。
- さまざまなデータを取り込み集中操作を行うことで,出力データのデザインの自由化を高め,デバイスやアプリケーション,治療チームに合わせた多様化した出力を行うことができる。また,患者の生理学的パラメータをビッグデータとして扱い,研究分析やAIなどへの活用が容易になる。
- 「ztC Edge」上で稼働することにより,システムは24時間365日安定稼働しながらシステム担当者の業務負担の軽減を可能にし,患者へのシームレスな医療を可能にする。
8月22日(木)〜23日(金)に福岡国際会議場で開催される「第50回日本診療情報管理学会学術大会」において,「Stratus ztC Edge」と組み合わせた無停止型「TQMO-XA」として連携モバイルコミュニケーションツール「TQMO-bi(テクモばい!)」を参考出展する。展示の詳細につきましては以下のホームページを参照。
公式URL:http://jhim50.umin.jp/index.html
■医療機器統合プラットフォーム「TQMO-XA(テクモくさ!)」
「TQMO-XA」は,呼吸波形セントラルビュー「GraRecoView」やモバイルコミュニケーションツール「TQMO-bi」と連携する医療機器統合プラットフォーム。
「TQMO-XA」の製品名は,変数を表す「X」と,それに応えるアンサー「A」を意味し,「GraRecoView」などや「TQMO-bi」のような,複数メーカーの機器からの情報を横断的に集約し,リアルビューワやモバイルアプリでデータ確認やアラーム表示を行うソリューションの基盤となる。
■クリティカルな産業分野の現場に最適なゼロタッチ・エッジコンピューティング「Stratus ztC Edge」
「Stratus ztC Edge」は,エッジでの動作に特化した堅牢な製品設計で,優れた耐環境性と冗長構成に対応したゼロタッチ・エッジコンピューティングプラットフォーム※1・2である。障害が発生しても現場業務を止めることなく健全なノードで処理を継続する。故障したノードは,筐体の入れ替えとケーブルの再接続だけの簡単な作業で交換でき,データは自動的に再同期されるため,業務を止めることなく保守対応が可能。専任のIT担当者がいなくても簡単に冗長化構成を復旧し運用することができる。このように,「Stratus ztC Edge」は冗長構成と仮想化基盤を備えたアプライアンスで,簡単操作を実現したゼロタッチ・コンピューティングデバイスとして,シンプルな操作で高いパフォーマンスと高可用性を実現している。
ストラタスは,さまざまな業種や企業規模のお客様に,ミッションクリティカルなシステムのダウンタイムを回避する高可用性ソリューションを提供している。センサーやデバイスなどのIoT技術が進化する中,医療分野ではデータの使用,収集,分析がますます増加しており,システムの互換性と可用性が不可欠となってきている。さらに専任のIT担当者があまりいないという医療分野に固有の課題も,ストラタスのゼロタッチ運用のプラットフォームが解決できる。
※1)ゼロタッチ:運用や保守に手間がかからず,運用負荷とコストを軽減し,人的リソース不足の解決を図ることができる。
※2)エッジコンピューティング:データセンターやクラウドではなく,人々が活動する場所やモノが生産される工場など,データが生成される場所に物理的に近いところで情報処理を行う「分散コンピューティングモデル」のこと。
※Stratus,Stratusロゴ,ztCEdgeは,StratusTechnologiesIreland,Ltd.の登録商標または商標。
※記載されている会社名,製品名は,各社の登録商標または商標。
●「TQMO-XA(テクモくさ!)」に関する問い合わせ先
テクモ合同会社
TEL 0948-88-9423
E-mail:info@tqmo.co.jp
http://www.tqmo.co.jp/