画像とITの医療情報ポータルサイト

2024-4-12

SIGNA™ Victor

医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー，GEヘルスケア・ジャパン（株）は，新型1.5T（テスラ）MRI（磁気共鳴断層撮影装置）「SIGNA™ Victor（シグナビクター）」を4月11日（木）より発売した。

SIGNA™ Victorは，GEヘルスケアがグローバルにリードを続けるAIR™テクノロジーを全て搭載しており，医療現場の様々なニーズに応えることができる。AIR™ コイルは患者快適性を向上させることに貢献し，AIR™ ワークフローおける自動化アプリケーションは検査効率を向上させる。
また，標準搭載のディープラーニング画像再構成技術であるAIR™ Recon DLはMRIにおける画像再構成プロセスに革新をもたらし，イメージクオリティを大きく向上させる。さらに，高出力グラディエントコイルシステムを搭載すると同時に，マグネット冷却用の液体ヘリウム量や消費電力を抑えるなど，最先端のテクノロジーの活用によるパワフルでサステナブルな運用を実現する。
これらの革新的な技術により，SIGNA™ Victorは検査を実施する上で生じる患者の負担や医療スタッフの疲労，ランニングコストの上昇といった現代の課題を解決に導く。

【製品特長】

■快適な検査と信頼性の向上

SIGNA™ Victorは，GEヘルスケア60cmシステムで初めてAIR™コイルを搭載したMRI装置になる。AIR™コイルは毛布のように軽量で柔軟性が高く，患者に安心感をもたらす。全身領域の様々な部位で患者の体型や体位に合わせるコイルセッティングが可能となり，コイル選択やポジショニングが容易になった。

AIR™ ワークフローは，AIによる自動設定アプリケーションをはじめとする先進技術により，セッティング時間を短縮し，信頼性の高い撮像を実現する。

さらに，様々なコイルの組み合わせを可能とするRFケイパビリティを備えており，特に広範囲の撮像を必要とする場合に，患者のセットアップと撮像を効率的かつ快適に行うことができる。

■先進のイメージクオリティ

SIGNA™ Victorはディープラーニング画像再構成技術AIR™ Recon DLを標準搭載している。AIR™ Recon DLはk空間データ全体に対して直接ディープラーニングアルゴリズムを適用し再構成することで，ノイズ低減・画像の尖鋭度向上・トランケーションアーチファクトの低減の3つの効果を同時に実現する。

AIR™ Recon DLは，体動補正技術であるPROPELLERや3Dシーケンス，定量画像などの様々なアプリケーションに適用可能であり，MRI検査数の増加，診断の確信度向上，読影負担の軽減など，MRI検査に革新的な変化をもたらす。

■パワフルでサステナブルなMR

SIGNA™ Victorは最大傾斜磁場強度が35mT/m，スリューレートが140T/m/sの高出力グラディエントコイルシステムを搭載している。

同時に，新開発のインテリジェントマグネットテクノロジーの採用により，コンパクトなレイアウト設計と効率的なインストール工程を実現した。このマグネットは従来の消費電力を更に10%以上*削減し，稼働ヘリウム量も70%^*削減。初期投資やランニングコストを抑えることで，持続的な運用を可能にし，病院経営を支える，まさにパワフルでサステナブルなMRIスキャナーである。

また，現在使用しているMRIを既存のマグネットを基盤にSIGNA™ Victorへ発展させる，SIGNA™ Victor Liftプログラムも同時にリリースした。システム全体のリプレースと比較して，短工期で次世代のシステムへの移行が可能。

^{*GEヘルスケア・ジャパン社比較}

AIR™ Coils

製品概要
製品名：SIGNA Victor
薬事認証名称：シグナ Primeの類型シグナVictor
発売日：2024年4月11日（木）
医療機器認証番号：303ACBZX00016000