2023-8-31
PHCホールディングス(株)傘下のウィーメックス(株)(以下「ウィーメックス」)は,日本国内における医療現場のニーズに対応した小型カートタイプのリアルタイム遠隔医療システム「Doctor Cart」(※1)を,2023年9月1日より発売する。本製品は,十分な診療スペースの確保が困難な日本の医療現場でも扱いやすいコンパクトな設計となっているため,患者や医療スタッフの空間を確保しながら適切な診療のサポートが可能となる。
新製品「Doctor Cart」は,従来の「Teladoc HEALTH」シリーズのカートタイプ製品よりも一回り小さいサイズ感で,日本仕様に設計・開発されている。
製品ページはこちら:https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth/services/doctorcart
ウィーメックスでは,2021年12月より,「あらゆる現場で,いつでも簡単につながる安心を~チーム医療をサポートする,リアルタイム操作可能な遠隔医療システム」をコンセプトとしたリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を日本国内で初めて提供開始した。「Teladoc HEALTH」は,専門医が不足する医療機関や医師一人では対応が難しい状況等において,医療機関と遠隔地の医師(専門医や指導医)とをオンラインでつなぐことで,適切な医療提供や専門外症例へのコンサルティングを可能にする。既存の「Teladoc HEALTH」シリーズでは,19~45倍までの高倍率ズームや約270~360度回転が可能な高解像度カメラを搭載し,遠隔地にいる医師主導で操作が可能。周辺機器との接続により映像や音声も簡単に共有でき,遠隔地にいる医師が現場に立ち会っているかのような感覚を再現する本システムは,発売以来,医療従事者から高い評価を得ている。発売当初から,医療機関内での移動がしやすいカート型2機種,持ち運び可能なタブレット型1機種の計3機種で展開している。
今回の新製品「Doctor Cart」は,現行の「Teladoc HEALTH」のラインアップに加え,十分な診療スペースの確保が難しい日本の医療現場で人員不足をサポートする為 に,日本仕様に設計・開発された小型カートモデル。遠隔操作で水平・垂直方向に動く最大20倍ズームができる高性能カメラを搭載している。「Teladoc HEALTH」の技術をそのまま生かし,コンパクト化を実現させた日本限定モデルとなっている。
早くから遠隔医療を活用している,社会医療法人雪の聖母会 聖マリア病院 新生児科主任医長の海野光昭氏は,本製品について,次のように述べている。
「聖マリア病院の新生児センターでは,地域の産科クリニックで生まれた赤ちゃんに関する相談依頼を多くいただいています。以前は電話による応対を行っていましたが,耳からの情報だけでは赤ちゃんの情報を正確に把握できないジレンマがありました。そこで,当施設では早くから遠隔通信機器を用いて,より客観的かつリアルタイムに赤ちゃんの状態を評価する地域周産期・新生児遠隔システムを導入してまいりました。周産期センターと地域の産科クリニックとの間で遠隔機器を用いた通信を行う場合,どうしても産科クリニック側において院内のスペースや人手に制限があります。今回発売される「Doctor Cart」は,コンパクトなサイズ感でありながらも十分な画質,ズーム機能,カメラ視野を搭載しており,日本の臨床現場にマッチしたモデルであると考えます。今後は,周産期の現場だけでなく,一般の病棟における遠隔回診にも利用可能と思われ,医師の働き方改革と併せても利用の幅が広がるのではないかと期待しています。」
#リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」について
専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる,リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システム。超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し,患者の容体を短時間で把握することができる。遠隔地にいる医師主導で操作を可能とし,最上位機種(モデル:Lite 4)は,45倍ズームおよび約360度回転が可能な高解像度カメラを搭載している。
※本製品には医療機器に該当する機能は含まれていない。
●問い合わせ先
ウィーメックス(株)デジタルヘルス事業部遠隔医療ソリューション部
Email:pj-telehealth-contact@ml.wemex.com
https://www.wemex.com/