2023-4-19
広島大学医学部外観
PHCホールディングス(株)傘下のウィーメックス(株)(以下,「ウィーメックス」)は,国立大学法人広島大学医学部(以下「広島大学」)の次世代医師を育成する為の教育プログラムにて,ウィーメックスが提供する遠隔医療システム「Teladoc HEALTH(※1)」が採用されことを発表した。国内の大学医学部における「Teladoc HEALTH」の活用は,今回が初めてとなる。
「Teladoc HEALTH」は,専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる,リアルタイム遠隔医療システム。高画質で鮮明な映像と音声を安定した通信で共有する。リモート操作が可能であるため,遠隔にいる医師が患者と対面しているような感覚で診療ができる点が特徴である。また,超音波診断装置や電子聴診器といった周辺機器との連携によって,患者の健康データをリアルタイムで共有でき,適切な診療をサポートする。
今回,「Teladoc HEALTH」が採用された本プログラムは,文部科学省の事業である「ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業(令和3年度補正)(※2))」に選定されている。本事業は,遠隔医療など新たな医療に対応できる人材を養成し,デジタルトランスフォーメーション(DX)等の手法の活用により,実践的な知識を身に付けた医療人材養成を行うことを目的としている。ウィーメックスが提供する「Teladoc HEALTH」は,本事業に選定された広島大学の教育プログラムを通じて,次世代を担う医療従事者の育成に貢献している。
本プログラムの構築と講師を担当する広島大学病院 総合内科・総合診療科診療講師の小林知貴氏は,次のように述べている。
「これまで,医学教育の中では遠隔医療をはじめとするICTを活用した医療についての講義が行われていませんでした。今回,広島大学では文部科学省の事業の一環として,『Teladoc HEALTH』を活用した遠隔診療の講義を医学部1年生を対象に行いました。学生のうちから遠隔医療に触れ,どういった症例でオンライン診療が役立つかなどの理解を深めることで,感染症などの医療課題の解決や,災害など非常時における遠隔診療の適切な活用について学ぶことが可能となりました。『Teladoc HEALTH』は操作が簡単で,エコーや聴診器とも接続できます。ただ単に画面越しに診察するオンライン診療から,カメラを自由に操作し,接続機器を通じて対面診察のようにタイムリーに病状が確認できますので,学生には,これまでのオンライン診療のイメージを変え,遠隔診療はここまでできるというイメージをもってもらえたのではないかと思います。今後は,実際に診療所や遠隔の病院をつないで,教育,実習ができればと思っています。」
教育プログラムを受講した学生からは,「『Teladoc HEALTH』を活用した遠隔医療の学習を通じ,想像していたよりも遠隔技術が進んでいて驚きました。画面上で血管やまつ毛などがはっきりと見えて,技術の進歩を感じました。へき地などでのより良い医療の提供にもつながりそうだと感じました。」といった反響があった。
「Teladoc HEALTH」を介し,学生は患者の容体の確認やエコー映像,聴診音を確認することができる。
【遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」】
専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる,リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システム。超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し,患者の容体を短時間で把握することができる。遠隔地にいる医師主導で操作を可能とし,最上位機種(モデル:Lite 4)は,45倍ズームおよび約360度回転が可能な高解像度(※3)カメラを搭載している。
※本製品には医療機器に該当する機能は含まれていない。
(※1) www.phchd.com/jp/bx/telehealth
(※2) ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業(令和3年度補正):文部科学省 (mext.go.jp)
(※3) 解像度 1920 x 1080p,24bit カラー(Teladoc HEALTH Lite 4,Miniの場合)
●問い合わせ先
ウィーメックス(株) デジタルヘルス事業部 遠隔医療ソリューション部
E-mail:pj-telehealth-contact@ml.phchd.com
https://www.wemex.com