2023-4-12
東和ハイシステム(株)は,全国67,600の歯科診療所へ向け,日立のAI・音声認識技術を活用して1人で歯周病検査が完結できる画期的な商品, AI・音声歯周病検査システム「P-Voice Dental Spirit」(以下P-Voiceとする)を開発し,4月18日より発売開始する。
健康長寿社会を迎え,歯の早期予防・早期治療への健康意識が高まる中,2022年6月,国の方針として「国民皆歯科健診」制度の導入が示された。その中で,歯科衛生士不足という社会問題と患者の検診の増加への対応不足という課題解決に向け,多くの歯科医院の要望に応えてP-Voiceを新たに独立したシステムとして開発した。
このP-Voiceは両手で歯周病検査をしながら発話するだけで検査結果の入力ができる。さらにスマートグラス*1により,視線を少し動かすだけで120インチ相当の大画面が広がり,近くにモニターやiPadがなくても音声入力や入力内容の結果をその場で確認できる。それにより,歯科医師または衛生士1人で歯周病検査の完結が可能となった。このことは,画期的な業務効率・生産性向上に繋がると共に,短縮した業務時間を患者とのコミュニケーションに費やすことができ,顧客満足度向上にも繋がる。既に体験した医師や衛生士から「すごい!すごい!すごい!すぐにでも歯周病検査に使いたい!」と大きな反響を得ている。
*1スマートグラスはメガネの形をしたウェアラブルデバイス。レンズの向こうにiPadやモニターの画面を120インチサイズ相当で投影できる
新発売 AI・音声歯周病検査システム P-Voice Dental Spirit
さらにこのP-Voiceには5つの特徴がある。
1つ目は,出血を「BOP(ビーオーピー)」*2 「遠心」「近心」等の発話だけで簡単に入力できる。
*2 先端に目盛りのついたプローブという探針を使って歯周ポケットの深さを計る際に出血すること
2つ目は,検査中に歯牙情報の変化に気づいたら,すぐに音声で欠損登録ができるので,別途,入力する手間が省ける。
3つ目4つ目は,検査種類の切り替えや拡大縮小も音声で自由自在。
そして,5つ目が過去の検査データの確認である。例えば「前回検査」や「初診」などと発話すると,一瞬で検査結果が表示され,過去のデータを探す手間が省ける。
このP-Voiceは,iPadでの音声歯周病検査アプリとハイスペックノートPCに搭載された日立のAI・音声認識エンジン*3や「Recware」の音声テキスト化機能*4を連携・融合することで,歯科医師または衛生士1人で歯周病検査が完結できるシステムを実現,誰でも簡単に使いこなすことができる。
*3「デジタル対話サービス」として提供している技術
デジタル対話サービスWebサイトURL: https://www.hitachi.co.jp/products/it/bigdata/service/bot/
*4 (株)日立情報通信エンジニアリングの音声活用ソリューション。発話の音声をリアルタイムでテキスト化する機能を提供
このように東和ハイシステムは,P-Voiceを起点に,歯科医院の業務効率・生産性向上にさらに貢献したいと考えている。そして,歯科業界にとってもっとも重要な課題であるDX実現に邁進していく。
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