2022-10-6
板橋中央総合病院に導入された「NAEOTOM Alpha」
販売名:ネオトム Alpha
認証番号:304AIBZX00004000
シーメンスヘルスケア(株)(以下 シーメンスヘルスケア)は,フォトンカウンティング検出器を搭載した次世代CT「NAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)」の国内3台目の導入が,板橋中央総合病院となったことを発表した。この導入は,急性期医療を担う総合病院として初めてとなる。
「NAEOTOM Alpha」を導入することにより,より迅速で安全な治療を求める患者へ,精密な検査・診断による最適な医療を提供し,地域医療へのさらなる貢献ができればと考えている。尚,板橋中央総合病院では本製品を使用した診断を2022年8月25日より開始している。
「NAEOTOM Alpha」は,Siemens Healthineers AG(ドイツ・エアランゲン)が,半導体メーカーである(株)アクロラドと15年にも及ぶ研究開発の末,実用化された。急速な少子高齢化に伴う疾病構造の変化や,医療技術の進歩と高度化が進む日本の医療環境において,病気の早期発見や正確な診断,患者の負担軽減などへの貢献が期待されている。
板橋中央総合病院は,「安全で最適な医療を提供し,愛し愛される病院として社会に貢献する」ことを理念に,創設以来,急性期の総合病院として地域医療に貢献している。今回の「NAEOTOM Alpha」導入は,IMS(イムス)グループの基幹病院として,高度先進医療機器と各専門分野の優れた医療技術を駆使して,地域の患者やその家族一人ひとりのニーズに応える医療の実現に貢献するという想いをさらに推進するため,決定された。通常の検査において広く患者へ使用するほか,迅速な検査・診断がもとめられる状況において,フォトンカウントティングCTによる,高精細,低被ばくかつスピーディーな検査と,スペクトル解析の特性を活かした画像情報の提供によって,より安全で最適な医療の実現を目指している。
板橋中央総合病院の加藤 良太朗 院長は,「循環器疾患のように迅速な診断が求められる場合に効果を発揮するばかりでなく,女性や小児など放射線の影響を受けやすい患者さまにも負担が少なく,まさしく当院の理念である『安全で最適な医療』につながると考えています。また,フォトンカウントティングCTによって医療による苦痛を減らすことができれば,患者さまにとって受診への不安も軽減され,さらなる地域での健康増進にもつながると期待しています」と述べている。
シーメンスヘルスケア ダイアグノスティックイメージング事業本部 事業本部長 桜井 悟郎氏は,以下のように述べている。「板橋中央総合病院様がNAEOTOM Alphaをご評価いただき,ご導入を決定されましたことを大変光栄に思います。NAEOTOM Alphaは,今までのCT装置の立ち位置を超えて,より正確で詳細な情報を提供できるポテンシャルを持ったCT装置です。急性期医療の最前線で,正確・迅速な画像診断を必要とする患者さん一人ひとりに対して,安全で最適な医療の提供に貢献できることを期待しています。」
シーメンスヘルスケアは,画像診療にブレークスルーをもたらすことが期待される「NAEOTOM Alpha」を通して,日本の医療従事者の方々と共に,ひとりでも多くの検査を受ける方が質の高い医療へアクセスできるよう取り組み,日本のCT装置の活躍の場を拡げていく。
■「NAEOTOM Alpha」について
本製品は,Siemens Healthineersがアクロラドとともに開発した「フォトンカウンティング検出器」を搭載している。主に被ばくを低減しつつ高分解能な画像を臨床利用できるという点で,従来のCT装置から大きなイノベーションを果たした。
フォトンカウンティング検出器は,従来の検出器のようにX線光子を可視光に変換するのではなく,各X線光子とそのエネルギーレベルを直接検出するため,より少ない放射線量で高解像かつ有用なデータを提供することができる。また,被ばくを抑えることができるため,患者や検査を受ける方の負担を減らしつつ正確で包括的な検査が可能となる。その応用範囲は,腫瘍や心臓の診断から肺のフォローアップ検査まで,幅広く多岐にわたる。
本製品に関する情報は,ホームページの製品紹介ページ参照。
URL:
www.siemens-healthineers.com/jp/computed-tomography/photon-counting-ct-scanner/naeotom-alpha
●問い合わせ先
シーメンスヘルスケア(株)
https://www.siemens-healthineers.com/jp/