2022-9-7
X線CT組合せ型SPECT装置 シンビア T6/T16
認証番号:21800BZY10185000
シーメンスヘルスケア(株)は,SPECT/CT装置のポートフォリオの中で最上位機種となる「Symbia Pro.specta(シンビア プロスペクタ)」の販売を2022年9月7日より開始する。
近年,核医学分野においては,SPECTとCTの融合画像を必要とする検査の増加や,放射性医薬品を用いてがんを治療するRI(放射性同位元素)内用療法への注目の高まりにより,SPECT/CT装置が検査に使われる割合が増加している。Symbiaシリーズではこれまでも,短時間収集を可能にする高感度システムやソフトウェア,コリメータ交換の自動化機能を搭載し業務効率化を実現していたが,今回発売されたSymbia Pro.spectaでは,直感的かつ簡便な操作が可能なユーザーインターフェイスの採用,および自動ワークフローや操作者をガイドする支援ツールの搭載により,さらなる業務効率化に寄与する。また,高精度な定量化に向けて,高精細の画像再構成技術を搭載し,1台の装置でSPECT,SPECT/CT検査のあらゆるニーズに対応できる万能な装置である。
Symbiaシリーズで培った技術を継承しつつ,最新のアプリケーション搭載でさらなる業務効率化を実現
Symbia Pro.spectaには,従来の手動およびユーザー依存の複雑なワークフローを改善し,直感的かつ簡便な操作を可能にするアプリケーション「 myExam Companion(マイイグザム コンパニオン)」が搭載されている。myExam Companion は,検査のセットアップ,被検者のポジショニングから画像の収集,画像再構成,画像処理までの各プロセスにおいて,操作者を導く支援ツール。これにより,操作者の経験値に左右されることなく,迅速かつ容易に一貫した検査結果を提供することが可能となる。
新しい撮像・再構成技術の搭載により,領域に応じた最適なイメージングを提供
Symbia Pro.spectaにはさまざまな新しい撮像技術・画像再構成技術が搭載され,1台のSPECT/CT装置であらゆる検査に対応することが可能である。腫瘍領域では,動きによる画像のボケを1クリックで自動補正する機能,およびSPECT画像から最大8方向の仮想平面画像を自動的に生成する機能が搭載されている。頭部領域では,検出器が肩に接触することを避けることによって画像から小脳が欠けてしまうというこれまでの課題に対し,検出器回転半径を大きくしながらも感度を向上させることにより,分解能を低減させない機能,およびCT撮影を行わずSPECT画像から減弱マップを作成する機能を搭載した。循環器領域においては,胸郭の動きをモニタするためのデバイス不要で呼吸性変動を抑制する機能に加え,不整脈患者における収集カウントのロスを少なくするため,データ収集後に検査中の心拍に応じた画像再構成ができる機能を搭載している。Symbia Pro.spectaは,それぞれの検査に特化した最新の技術を搭載することで従来装置の課題を克服し,領域に応じた最適な画像を提供する。
被ばく低減CT搭載で被検者に優しい検査を提供
Symbia Pro.spectaのCTにはTin Filter(スズフィルタ)を搭載している。このTin Filterは画像化に寄与しないX線の低エネルギー成分を大幅にカットできるため,一般的な胸部レントゲン検査と同等レベルの低線量で撮影を行うこと*が可能。今まで以上に被ばく低減を意識したCTを搭載することで,より被検者に優しい検査の実現に貢献する。
* CT撮影のみの線量。Radiology, 2008 Jul; 278 によると,一般的な胸部レントゲン撮影の被ばく線量は 0.1 mSv(実効線量換算)とされている。
シーメンスヘルスケア(株)は,2022年9月7日(水)~11日(日)に国立京都国際会館で開催される「第3回世界核医学会」「第62回日本核医学会学術総会」「第42回日本核医学技術学会総会学術大会」の併設展示会に出展する。ブースでは,「Symbia Pro.specta」を含む分子イメージングの幅広いラインナップを紹介する。
本製品に関する情報は製品紹介ページを参照。
https://www.siemens-healthineers.com/jp/molecular-imaging/spect-ct-scanner/symbia-prospecta
●問い合わせ先
シーメンスヘルスケア(株)
https://www.siemens-healthineers.com/jp/