2022-6-29
ViewRay, Inc. は,新松戸中央総合病院が同社のMRIガイド放射線治療システム「MRIdian リニアック放射線治療システム(以下, MRIdian)」を購入したことを発表した。
本装置は,千葉県東葛地域の人口増加やがん患者の増加による医療ニーズに対応するために導入され,2023年の初秋に患者の治療を開始する予定だ。
新松戸中央総合病院院長の松尾亮太氏は「MRIdianのような最先端の放射線治療装置を当院に導入することは,この地域の患者さんにとって大きな価値をもたらすと信じている。MRIdianの自動化されたビームゲーティングによるリアルタイムでの組織追跡機能は,増え続ける患者さんを治療するために必要な治療精度を提供することになるだろう。伊丹純先生を中心とした当院の医療チームが,社会に貢献できる医療を提供できることを院長として大いに誇りに思う。」と述べた。
従来の放射線治療システムと異なり,MRIdianはMRイメージングと放射線治療を1つのシステムに統合する。この一体化により,臨床医は効果的な放射線治療の実施を支援するMR画像に基づき治療マージンを設定することができる。これには高線量を利用する体幹部定位放射線治療(SBRT)が含まれる。MRIdianは,標的やリスク臓器をリアルタイムで連続して追跡することにより,標的がユーザーの定義したマージンの外に出た場合,放射線ビームの自動ゲーティングを可能にする。これにより,標的に所定の線量を照射しながら,周囲の正常組織や重要な構造物を温存することができ,従来の放射線療法に伴う毒性を最小限に抑えることができる。
現在,51台のMRIdianシステムが世界中の病院に設置され,さまざまな固形腫瘍の治療に利用されており,現在行われている数多くの研究活動から注目されている。
MRIdianは数百件の査読済みの論文,関連学会の抄録および発表の対象になってきた。2万2000人を超す患者がMRIdianによる治療を受けた。治療センターのリストは以下を参照:https://viewray.com/find-mridian-mri-guided-radiation-therapy/
●ViewRayについて
ViewRay®, Inc(Nasdaq:VRAY)はMRIdian®放射線治療システムを設計,製造,販売している。MRIdianは先端放射線治療に固有の課題と臨床のワークフローに対応するため,基礎から設計した特許を持つ高解像度MRイメージングシステム上に構築されている。診断放射線医学で使用されるMRシステムとは異なり,MRIdianの高解像度MRは専用設計であり,それは高磁場が放射線ビームと相互作用する際に発生しうるビーム中心軸の偏り,皮膚毒性その他の懸念を含む特有の課題に対応するためである。ViewRayとMRIdianはViewRay, Inc.の登録商標である。
ViewRayは医療機器メーカーであり,特定の治療法を推奨するものではない。効果には個人差がある。ここに記載された効果は予測されるものではない。
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