2021-6-28
病院向け経営支援システムを扱うメディカル・データ・ビジョン(株)は,医療略語アプリ「ポケット・ブレイン」 β版をリリースした。「ポケット・ブレイン」は,英字略語の日本語表示をメイン機能とし,収載略語数は7200語を超える。病院の全職種を想定ユーザーとしており,医学生,看護学生の臨床実習を支援する商品設計をしている。また,検索表示内容を診療科別,カテゴリー別に絞り込む機能を搭載し,ユーザーの使いやすさを追求している。企画・開発監修は同社社員・医師の加藤開一郎氏が務めており,β版による実用試験の結果を踏まえ,正式版の年内リリースを目指す。
病院では,多職種が連携して医療を提供するチーム医療が当たり前の今,職種間情報共有の重要性が高まっている。その一方,医師をはじめとする専門職が使用する英字略語表記は,他職種にその意味が伝わりにくく,職種間の情報共有を妨げるケースもある。「ポケット・ブレイン」は,ユーザーが医療略語を読み解く時間を減らし,職種間の情報共有を円滑化することで,職員の働き方改革,医療安全に貢献する。
【「ポケット・ブレイン」の画面イメージ】
【企画・開発監修した加藤開一郎氏】
【略歴】
2004年旧福井医科大学卒。自治医科大学附属病院,済生会宇都宮病院,千葉メディカルセンター勤務を経て,2021年4月入社。医療者,生活者の両側面から医療システムを考える。今日の医療レベルは先人の献身の恩恵であり,医療データから見いだされた知見は社会全体に還元すべきと考える。総合内科医,脳卒中専門医。
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