2021-5-12
ホームIoT Paas企業,(株)リンクジャパンは,院内感染のリスクと人手不足による現場の負担を軽減するため,ビデオ通話が可能なスマートナースコール「eBell」をおうちにかえろう病院と共同開発し,140床の病院に全室導入した。
■社会的背景
コロナ禍で医療,介護業界の人手不足に拍車がかかる中,これまでのナースコールは部屋番号を表示するか音声通話のみあった。そのため,コールだけでは緊急性の高さが判断できず,無駄な訪室を招き,現場の負担となっていた。更に,訪室の多さによる院内感染のリスクも懸念されていた。
また,ナースコールの導入には配線工事と専用PHSが必要なため,数千万円の費用がかかるだけでなく,数年ごとの更新の度に高額な費用が必要であった。
そのような現場の課題と経営の悩みを解決するべく,同社がスマートナースコール「eBell」を開発。家庭用レベルのインターネット環境があれば,工事不要で場所を選ばず設置できる為,介護業界のニーズにマッチし,導入が進んでいた。
その最中,今回のコロナウイルスの影響を受けて,介護だけでなく,医療業界においてもその力を発揮するために「おうちにかえろう病院」と共同開発を進めてきた結果,病院にも導入しやすい仕様にすることができた。
ビデオ通話によって訪室することなく,患者の状況を把握できるため,無駄な訪室を減らし,院内感染のリスクを軽減する。
特許申請済みの技術である「3者間通話機能」を使えば,患者1名と医療従事者2名をビデオ通話で繋ぎ(院外も接続可能),担当者が休みの際も情報を共有し,適切な治療が可能。人手不足による現場の負担を軽減する。(※1)
同社のプラットホームサービス「eMamo」との連携で,リスクを管理し,より効率的な業務が可能。
(※1)eBellは特許申請済みの技術。
(出願番号:特願2021- 78925)
※一部の機能は開発中。
■eBellについて
患者(又は要介護者)がコールすると,医療従事者のスマートフォン内にダウンロードしてある「eMamoアプリ(専用アプリ)」にビデオ通話(音声のみの通話も可)が繋がる。
また,配線工事不要で後付け可能のため,病院,介護施設,在宅介護などあらゆるシーンに対応し,Wi-Fi環境があれば即日利用可能。
■eBellにできること
・ビデオ通話によって訪室する事なく,患者の状況を正確に把握できるため,無駄な訪室を減らし,院内感染を予防する。
・eMamoアプリ間のインカム機能により遠隔で情報共有が可能。それにより医療従事者同士の接触回数を減らし,院内感染の予防に繋がる。
・入院中の患者や入所中の高齢者が家族のスマートフォンといつでもビデオ通話できるので,コロナ禍で家族と面会できない方の悩みを解決する。
・院外ともビデオ通話が可能のため,担当者が休みの際も「3者間通話機能」(患者1名と医療従事者2名を同時接続)を通じて,情報を共有し,適切な処置が可能。業界の人手不足を改善する。
・コールへの対応履歴が記録されるため,術後の経過観察や問題の早期発見につながる。またコールへの対応忘れなどのヒューマンエラーを予防する。
・通話内容を文字変換し,記録するため,ナースコール対応後に手動で記録する必要がなく,業務を効率化する。
・複数コール同時対応可能で,コール回数が多いフロアでも安心して使用できる。
・「常時録画機能」や「動体検知録画機能(患者や要介護者の動きがある時だけ録画)」を使えば,重症患者(要介護者)の適切な経過観察が行える。
・eMamoアプリの通知機能により,問題の見逃しを防ぎ,リスク管理と効率的な業務をサポートする。
■eMamoについて
eMamoはAIとIoT技術で,居室を見える化し,ヘルスケアを効率的に行うためのプラットホームサービス。集中管理を効率的に行え,現場の負担を減らし,介護離れを予防する。
アプリケーションをインストールして使用。iOSとAndroidのどちらも対応しているだけでなく,WEBアプリケーションによる集中管理も可能。専用PCなどの購入は不要のためローコストで導入できる。
これまでは主に介護施設向けに提供してきたが,おうちにかえろう病院と「eBell」の共同開発を通じて,病院にも導入しやすいよう更なるブラッシュアップを行った。
eBell詳細ページ
https://linkjapan.co.jp/product/ebell/
eMamoサービス詳細URL
https://linkjapan.co.jp/service/emamo/
おうちにかえろう病院
https://hospital.teamblue.jp/
●問い合わせ先
(株)リンクジャパン
http://linkjapan.co.jp