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島津製作所,熊本大・アイスティサイエンスと「尿・血液での新型コロナウイルス重症化予測技術」を共同研究液体クロマトグラフ質量分析計による迅速・高精度の分析法を確立

2021-3-29

島津製作所は,国立大学法人熊本大学および(株)アイスティサイエンス(和歌山市)との共同研究「修飾核酸測定を応用した新規COVID-19 診断法開発」の成果をもとにメソッドパッケージ製品「LC/MS/MSメソッドパッケージ修飾核酸バイオマーカー(仮)」を開発した。メソッドパッケージ(以下MP)とは同社製の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)を用いて,ある試料を特定の用途で分析する際に必要な情報を集約した製品※1。本製品およびLC-MS,アイスティサイエンス製の自動検体前処理装置で構成する「修飾核酸分析システム」は,新型コロナウイルス感染症の重症化への関連性が示唆されるバイオマーカー候補群を6分以内(多検体連続分析時)で測定可能である。同社はMPの本年6月発売を目指している。

3者が共同で開発した「修飾核酸分析システム」は,LC-MSならではの高精度に加えて「短時間」「尿や血液を使用」「前処理から分析まで全自動」といった特長を有している。「新型コロナウイルス感染者の尿や血液からLC-MS分析によって重症化への関連性が示唆されるバイオマーカー候補群が得られる」という知見は,熊本大学大学院生命科学研究部の富澤一仁教授らの研究成果※2。「修飾核酸分析システム」の装置開発において,アイスティサイエンスが自動検体前処理装置を,同社がLC-MSおよびMPを担当している。

※1 メソッドパッケージ:
分析条件や前処理手順など特定用途の分析に最適化した情報。同社が製品として販売している。
https://www.an.shimadzu.co.jp/lcms/lcmsms_methodpackage.htm
※2 研究詳細(熊本大学プレスリリース)https://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/seimei/20210323-2

注意:本発表に含まれる製品は研究用であり,医薬品医療機器法に基づく医療機器あるいは体外診断用医薬品として承認・認証等を受けていない。治療診断目的およびその手続き上での使用はできない。

 

●問い合わせ先
(株)島津製作所
https://www.shimadzu.co.jp/