2021-1-26
(株)CEホールディングス(東証一部)のグループ会社で,電子カルテシステムの開発・販売を行う(株)シーエスアイは,同社製電子カルテと簡単に連携可能な問診サービス(Webサービス)「かかりん DX問診」(※1)の販売を2021年1月26日から開始する。(※2)
●サービスの内容
1. 問診機能
初診で患者が来院した際に,タブレットに表示される内容に沿って問診を進めていく。同問診は患者の性別/年齢/問診の回答に応じて質問が変化する構造を有しており,患者が医師に伝えたいことや患者の状態を,具体的かつ的確に登録可能。タブレットの画面表示は,大きく・見やすく・わかりやすく,医療機関のスタッフや患者自身が容易に操作可能。
2. 問診結果の電子カルテシステム連携
タブレットから入力された問診情報は,整理され,医療用語に変換された後,診察室の電子カルテに自動表示されるようになっており,患者が診察室入室時には,医師は患者の症状等を把握した状態で診察が開始できる。
これにより追加で症状を聞き取る時間,電子カルテ入力する時間が削減され,医師は患者と向き合う時間を今まで以上に確保することが可能となる。
●サービスの特長
新型コロナウイルス感染症拡大が進む中で,受診する患者との直接の接触機会を減らす一方で,診療に必要な情報をより多く収集することが求められている。かかりん DX問診は看護師の方や事務の方のみならず,患者自身による問診入力に対応することで感染症拡大のリスクを軽減する。
また,昨今多くの問診サービスが提供されているが,電子カルテを利用する医療機関においては,その問診内容は「診療録等の電子媒体による保存」の観点から電子カルテに取り込む必要がある。このため問診サービスと電子カルテの連携を行わなければならないが,それには問診サービスと電子カルテの製品毎の仕様に応じた接続作業や,問診情報を電子カルテに取り込む改造といった,費用と時間をかけた個別対応が必要となる。
これに対し電子カルテ「MI・RA・Is/AZ」では,昨年11月末にリリースした新バージョンより「かかりん DX問診」との連携を標準実装し,このバージョンを使用しているユーザーは,申し込めば安価かつ迅速に連携可能(※3)となっている。また,問診結果取り込み以外にも問診結果の自動表示等のシームレスな連携機能を実装し,医療機関の診療効率化や安心で質の高い医療サービスの拡充に貢献する。
シーエスアイは「MI・RA・Isシリーズ」と密連携が可能な問診サービスを開始することで,電子カルテユーザーと患者に向けた新たな価値を提供していく。
●サービス価格等
初期費用は無料で,月額サービス利用料のみで導入が可能。
医療施設の負担を軽減するため,初期・月額ともに,同種の他社サービスより安価に提供する。(※4)
●将来の展望
今回販売を予定しているサービスは,医療機関の待合室等でタブレットを使って入力する院内問診に対応しているが,受診時の利便性向上を目的として自宅等で患者自身のタブレットやスマートフォン,パソコンを使って入力できる「院外問診」への展開も予定している。
また,既に販売を開始している,医療機関と患者やその家族をつなぐサービス「かかりん」(※5)の機能を継承し,診療予約と問診を一度に行うことができる対応も想定している。他にも,受診後のアフターフォローや患者自身によるプロフィールや健康情報管理を目指していく。さらに今後当サービスをベースとしてAIの開発に取り組む予定。
●その他(医療機関向け)
「かかりん DX問診」は,電子カルテ「MI・RA・Isシリーズ」とシームレスな連携ができることが特長だが,他社の電子カルテ製品との連携も可能となっている。
その場合は個別対応が必要となるので,費用や導入期間等について,問い合わせ。
(※1)「かかりん DX問診」は,商標登録出願中。
(※2)ネットワーク環境,タブレット等のハードウェアは別途用意が必要。
(※3)同サービスは,2020年10月26日付プレスリリースにおいて,「2020年暮れ」から販売開始する旨発表していたが,機能改善のための追加開発等により1月26日販売開始となった。
現行の「MI・RA・Isシリーズ」を使用中のユーザーも,組み込み作業を行うことにより,問診サービス連携対応が可能。
(※4)シーエスアイ調べ。(2021年1月時点)
(※5)「かかりん」に関しては,以下を参照。
2016年11月22日付 シーエスアイ PRニュース
医療機関と患者様やその家族をつなぐ新サービス「かかりん」販売開始
https://www.csiinc.co.jp/company/news/20161122_kakarin/
●問い合わせ先
(株)シーエスアイ
https://www.csiinc.co.jp