2020-12-7
(株)シーディーアイ(以下「CDI社」)は,エヌ・デーソフトウェア(株)(以下「NDS社」)の業務支援システム「ほのぼのNEXT」の「在宅ケアマネジメント基本システム(AI)」にCDI社の人工知能(以下,AI)を用いたケアマネジメント支援サービス(以下「AIケアプラン」)「SOIN(そわん)」の提供を開始した。
「AIケアプラン」の機能では,ケアマネジャーがADL・IADL,認知症状等の将来予測,自立支援のためのサービスプランを参照することができ,自立支援・重度化防止を考慮したケアプランの作成を支援する。また,適切なプランの作成支援や経験を積む場がない新人ケアマネジャーの教育ツールとしての役割が期待できる。
CDI社とNDS社は2019年12月9日,AI技術を活用したケアマネジメント支援に関する知見を連携することで,高齢者の自立支援の実現への貢献,並びに介護業界における業務効率化と生産性の向上を目指し,資本業務提携(以下,業務提携)した。
資本業務提携の背景には,人手不足が深刻化する介護業界において,AIやICTを活用した業務効率化・生産性向上が求められていること,また,介護保険法等において,高齢者が「可能な限り,住み慣れた地域でその有する能力に応じた自立した日常生活を営むこと」ができるよう自立支援型のケアマネジメントへの取組みが保険者・事業者に求められていることがある。
社会保障審議会介護給付費分科会においても,令和3年度介護報酬改定に向けてロボットやAI活用に関する協議がなされており,ますますロボットやICTの活用が注目されている。こうした流れを受けて,CDI社ではNDS社の「ほのぼのNEXT」の「在宅ケアマネジメント基本システム」に「AIケアプラン(SOIN)」をエンジンとして実装することで,ケアマネジメントにおいてAIを利用しやすくすることで,高齢者の自立支援の実現への貢献,並びに介護業界における業務の効率化と生産性の向上を目指す。
■AIケアプランの概要
CDI社が提供する「AIケアプラン(SOIN)」では,AIが学習しているビックデータの中から,入力されたアセスメント・データからADL・IADL,認知症等の状態が改善する可能性が高いサービスプランを提案する。ケアマネジャーがAIケアプランを利用することで,AIが学習した大勢のケアマネジャーの膨大な過去の経験(集合知)と一人ひとりのケアマネジャーの積み上げてきた知識と経験の両者を組み合わせることで,より根拠のある,説得力のあるケアプランの策定が可能となる。
また,状態の改善志向のケアプランになっているかの確認や,ケアマネジメントに関する新たな気づきが得られる等,より質の高い自立支援型ケアマネジメントの実践に繋げることが期待できる。
■ほのぼのNEXTにおける「AIケアプラン」について
介護保険対応版ほのぼのNEXTにAIケアプランを搭載した居宅介護支援事業所向けのシステムとして「在宅ケアマネジメント基本システム(AI)」をリリースした。ほのぼのNEXTにおけるAIケアプランの対象機能は下記の通り。
・認定調査票
・居宅サービス計画ガイドライン
要介護度区分が維持・改善した人が使ったサービスプランを集めたデータから,容態が似ている人を探し,約1年後の状態改善の可能性が高いサービスプランを提案する。(PDFで出力)
・利用票/提供票
認定調査票または居宅サービス計画ガイドラインに入力された利用者の状態から,ケアマネジャーが立案した利用票・提供票のプランによって,約1年後の要介護度の状態予測を示す。(PDFで出力)
■CDIによるSOIN(そわん)の開発
SOIN(そわん)とはフランス語で,「配慮」「ケア」「気遣い」「介護」等を意味する言葉。
介護を必要とされる方々へ,日々支えるスタッフからの自立支援に向けた配慮や想いが,「SOIN(そわん)」を通じて届きますようにとの想いを込めた。
「自分が立案したケアプランが効果的かどうか,自信が持てない。」「他のケアマネジャーに相談したいが,相談できる人がいない。」「ケアプランの根拠を説明するのが難しい。」そのようなケアマネジャーの悩みに寄り添うことをSOIN(そわん)は目指している。主な機能は,「サービスプランの提案」「状態の予測」。
■製品に関するホームページ
(株)シーディーアイ 「SOIN(そわん)」
https://www.cd-inc.co.jp/soin/
●問い合わせ先
(株)シーディーアイ
セールス&マーケティング部
TEL 03-3516-2250(代表)
電子メール:info@cd-inc.co.jp
https://www.cd-inc.co.jp/