2020-11-11
サイバーセキュリティのリーダー企業のパロアルトネットワークス(株)は,岡山大学病院が,医療情報ネットワークのセキュリティ強化にパロアルトネットワークスの次世代ファイアウォール「PA-3260」(以下PA-3200 Series)を導入したことを発表した。
●導入理由:セキュリティを可視化し,高度な脅威にも対応できる,ネットワークの要となるセキュリティソリューションが必要に
岡山大学病院は,2020年に創立150周年を迎える大学附属病院であり,高度な先進医療を提供する「特定機能病院」に指定され,ロボット手術の実施件数は国立大学病院でトップクラスを誇るなど,最新技術を活用した先進医療に積極的に取り組んでいる。高度な医療を支えるICTインフラの近代化にも注力しており,診療の精度向上と効率化,迅速化を目的に2014年に病院情報管理システムを導入している。しかしながら,昨今の医療をとりまく環境の変化に対応するには,医療サービスの充実や危機管理を含む病院運営の改善を図りながら医療の教育・研究にも貢献できる,新しい病院情報管理システムが必要となった。
病院情報管理システムを刷新するにあたり特に課題となっていたのが,システムが稼働する医療情報ネットワークのセキュリティ強化。従来,岡山大学病院の医療情報ネットワークは,運用管理を委託するベンダーが納入したUTMアプライアンスであったが,脅威やネットワークを可視化することができず,セキュリティインシデントが発生した際にも調査や対策のために時間と手間を要しており,病院情報管理システムとあわせたセキュリティソリューションの刷新を検討していた。
岡山大学病院は,複数のセキュリティ製品を評価した結果,他社のソリューションに比べて処理能力が高く,高度な脅威に対応する豊富な機能を備えていることを決め手に,パロアルトネットワークスの次世代ファイアウォールPA-3200 Seriesの導入を決定した。
●導入効果:インシデントに対する迅速かつ適切な対応,安全なリモートワークを実現
岡山大学病院は,2019年末にPA-3200 Seriesの運用を開始し,あわせて,アンチウイルスや不正侵入防御などの機能を提供する「脅威防御(Threat Prevention)」や未知の脅威を検出するクラウド型のマルウェア分析サービス「WildFire®」,安全なWebアクセスを提供する「URL Filtering」などのサブスクリプション機能も活用している。
運用開始後も安定稼働を続けており,未知の脅威を含めたインシデントの検知率も上がり,脅威や院内のトラフィックを可視化・分析することで,迅速かつ適切なセキュリティ対策が打てるようになった。
また,PA-3200 SeriesによりVPN接続時に多要素認証を取り入れたことで,新型コロナウイルス感染症対策におけるテレワークの実施など,安全なアクセスの実現にも貢献している。
●コメント
岡山大学病院の医療情報部 教授である郷原 英夫氏は次のように述べている。
「医療情報ネットワークのセキュリティを担うPA-3200 Seriesは,ネットワークの“要”であり,止まることなく稼働し続けていることが一番の導入効果です。今後IoTシステムとネットワークを連携する際のセキュリティ対策としても活躍することを期待しています。」
●導入事例の詳細
https://www.paloaltonetworks.jp/customers/okayama_university_hospital.html
●問い合わせ先
パロアルトネットワークス(株)
TEL 03-6205-8061
Email: infojapan@paloaltonetworks.com