2020-10-29
芙蓉開発(株)(※1)は体温・血圧・脈拍などのバイタルサイン(以下バイタル)をテーラーメイドに分析し,健康リスクをお知らせする『安診ネット One』シリーズ(※2)(データ入力用スマートフォンアプリ(スマホアプリ)「安診ネット ログ」,および医療機関・介護施設向け管理システム)の感染症対策機能を2020年11月1日より,個人利用者への提供を開始する。本スマホアプリは2020年11月~2021年3月まで全国に無償提供する。
詳細はこちらから▶http://one.anshinnet.net/log
『安診ネット One』は元々医療機関や介護施設などに紐づく使用方法を前提とし,開発されている。しかし,このコロナ禍における感染症対策のために,個人利用での提供もする。(ただし法人向け製品の活用であり,個人利用者のための問い合わせ窓口はない)。趣旨に賛同し,スマホアプリの利用規約に同意してする方に対し,利用可能とする(※3)。
今回の『安診ネット One』の感染症対策機能とは,個々人の体温異常を検知しアラート表示される「個別化アラート」とともに,症状異常にも注意喚起する機能を指す。体温異常に関しては,日本医師会COVID-19有識者会議から提言された,個人差を考慮したテーラーメイドの体温異常値検知に準じている(※4)。
新型コロナの相談・受診の目安が「37.5℃」から「人それぞれの平熱より」と変わったように(※5),体温は人それぞれ異なるため,全員一律ではなく,テーラーメイドに判断することが望ましいとされている。
本アプリの「個別化アラート」は,体温データを集積することで,個人ごとに平熱の範囲を自動で作成し,そこから発熱や高熱の判断を行う。平熱が低い人の発熱を見逃さず,また平熱が高い人の普段の体温を発熱と間違うことを防ぎ,検知レベルが向上されます(新型コロナ感染症では,発熱は最も多い症状だが(※5),無症状の患者も約半数いるとされているため,アプリの結果はあくまでも目安として使用すること)。
また,自身のバイタルデータを毎日取り溜めておくことで,体調が悪くなり医療機関を受診したいときでも医師に日頃の状況を簡単に伝えることも可能になる。
・仕様
– 対応スマートフォン:iOS11以降,Android OS 6以降(Androidの機種によっては動作しない場合もある)
– 機能:パーソナルアラート/バイタルデータ・症状入力/熱型表/測定値一覧/プロファイル
※1: 芙蓉開発(株)
芙蓉グループとして,医療法人として病院や介護施設の経営,住宅建築などの事業を行っており,動作hではその経験に基づき,医療機器の開発・販売やヘルスケア分野等を事業領域としている。
※2: 安診ネット One
在宅医療向け,介護施設向けの健康管理システム。
詳細は以下を参照。
https://www.fuyo-group.com/pdf/AnshinOne.pdf
※3: 無償版提供について
2021年4月以降は,一部機能に対しては有償となる。詳細については,決定次第,ウェブサイトなどを通じて連絡する。
※4:日本医師会COVID-19有識者会議の提言について
2020年7月3日に公開された日本医師会COVID-19有識者会議『在宅医療と介護における COVID-19 対応の課題と解決策,提言タスクフォース』報告書,参考資料1
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/wp-content/uploads/2020/07/%E5%9C%A8%E5%AE%85%E5%8C%BB%E7%99%82TF%E6%9C%80%E7%B5%82%E6%A1%887.2.pdf
※5:厚労省の事務連絡について
5月8日の厚生労働省事務連絡「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安について」
https://www.mhlw.go.jp/content/000628620.pdf
※6: 新型コロナウイルス感染による発熱
新型コロナウイルス感染において発熱は頻度の高い症状で83%~99%に見られる(CDC. Interim Clinical Guidance for anagement of Patients with Confirmed COVID-19より)。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/clinical-guidance-management-patients.html
●問い合わせ先
芙蓉開発(株)営業企画部 担当: 松山
TEL 092-292-9070
https://www.fuyo-group.com