2020-6-24
島津製作所は,医療機関の受付などで,新型コロナウイルス感染症の疑いがある患者を無人で振り分ける受付システム「MERSYS-IV(メルシス フォー)(感染症パッケージ)」を6月24日から販売開始する。
患者が来院時に,本機に表示される問診に回答することで,感染対策エリアまたは一般診療エリアへ患者を案内,誘導することができる。
感染症の疑いのある患者と他の患者の動線を分け,院内での感染症拡大防止に寄与するとともに,医療スタッフの業務負担を軽減し,感染症患者との接触機会を抑える。また,感染症以外の目的で受診を必要とする患者の不安低減にもつなげる。
医療機関では,新型コロナウイルス感染症の第2波,第3波のリスクに備え,さまざまな対策が必要となっています。病院機能を正常に保つ上で,院内での感染症拡大防止は,非常に重要な課題となっている。
本システムの運用例と特長は下記のとおり。
運用例(1) 一般外来入口での患者振り分け
医療機関を訪れたすべての患者(初診も再来も)が,入口に設置した本機で発熱の有無などの簡単な問診に答えることで,感染対策エリアまたは一般診療エリアに自動的に案内,誘導される。
・医療スタッフが,感染症の疑いの有無について患者に問診を行う必要がなく,患者との接触機会を抑える。
・診察券のない初診患者も,本機での問診に答えられる。
・問診内容は,医療機関のご要望に沿って変更する。
・本機のタッチパネルには,抗菌フィルムを採用している。
運用例(2) 感染症外来での患者さんへの接触低減(拡張タイプ)
感染症外来など,感染症の疑いのある患者を受け入れる診療科では,本機を診療科の入口に設置の上,拡張タイプに標準で付属する『診察案内表示システム』を待合室に設置することで,さらに詳しい問診と待合室・診察室への誘導まで行うことが可能。
・患者が本機ですべての項目に答えると,受付番号が記載された「受付票」が出力される。患者はそれを受け取り,待合室に進む。
・同時に診察室では,患者の問診結果が出力される。
・診察室で,問診結果に印字されたバーコードをリーダーで読み取ると,自動的に待合室のモニタ(診察案内表示システム)に患者の受付番号が表示され,患者を診察室に誘導できる。
・上記の様に,患者が診療科を訪れた時から診察室に入るまで,医療スタッフを介することなく,自動的に誘導される。
本システムの受付機本体(ハードウエア)は,すでに販売している再来受付システム「MERSYS-Ⅳ」と同じ。そのため,新型コロナウイルス感染症の終息のタイミングで「再来受付システム」のソフトウエアを別途導入することにより,再来受付システムへ変更することも可能(システム変更費用が必要)。
名 称:受付システム「MERSYS-IV(メルシス フォー)(感染症パッケージ)」
*標準タイプと拡張タイプの2種類
本体価格:2種ともに,オープン価格
販 売:(株)島津製作所,島津メディカルシステムズ(株)
製 造:島津エス・ディー(株)
詳しい製品説明についてはこちら
https://www.med.shimadzu.co.jp/products/sys/08.html
●問い合わせ先
島津製作所
https://www.shimadzu.co.jp/