2020-6-3
医療情報のネットワーク化を推進するメディカル・データ・ビジョン(株)は,人が一生涯の健康・医療情報を自ら管理できるPHR(パーソナルヘルスレコード)のシステム「カルテコ」に,次回の予約内容を確認できる機能を追加した。現在,予約票は病院が印刷し,患者に紙で手渡されるのが一般的だが,新型コロナウイルス感染拡大により,患者に手渡す紙の書類を極力減らし,感染リスクを低減する取り組みに注目が集まっている。今回の「カルテコ」への機能追加は,このような病院のペーパーレスへの取り組みを後押しするものである。
本機能の追加により,「CADA-BOX」を導入している病院を受診した患者は,「カルテコ」の画面上で,「予約日時」「診療内容」「診療科」「担当医師」を確認できるようになる。現在,患者は病院窓口で伝えられた予約内容を自身の手帳に記録したり,紙で手渡された予約票を保管したりして,次回の診療日時などを確認している。「カルテコ」に予約内容が表示されることにより,患者はWebが使える環境であれば,PCやスマートフォンなどでいつでもどこでも確認できるようになる。社会医療法人財団董仙会恵寿総合病院(石川県七尾市,神野正博理事長)では,今回の機能追加に先行して, 予約内容を予約日の前日にメールで通知するサービスも実施しており,患者が予約日に忘れずに受診する手助けにもなっている。
これまで病院の書類は,予約票のほか,問診票や受診票,検査結果,処方箋など,ほとんどが紙媒体だったが,新型コロナウイルス感染拡大という社会的背景により,患者に手渡す紙媒体の書類を極力減らすことで,感染症に罹患するリスクを低減する取り組みに注目が集まっている。予約票のデジタル化は,そのような病院のペーパーレスの取り組みを後押しするのと同時に,予約票を受け取る待ち時間を短縮することにもつながる。また,病院スタッフが患者に予約票など紙の書類を手渡す手間をなくすことで業務の効率化が進めば,働き方改革にもつながり,患者・病院双方のメリットになる。
●問い合わせ先
メディカル・データ・ビジョン(株)
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