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2020-5-21

クラリス・ジャパン（株）は5月21日，新バージョン Claris FileMaker 19（以下，FileMaker 19）の発売を発表した。同時に，FileMaker 19 のクラウドサービスである Claris FileMaker Cloud（以下，FileMaker Cloud）の東京リージョン提供を開始した。またあわせて，もうひとつの主力製品である Claris Connect に日本のサービスに対応したコネクタが初めて追加されたことを発表した。

●FileMaker 19 とFileMaker Cloud

FileMaker 19 は，同社が昨年8月に社名変更して以来，新生 Claris として初めて発表する新バージョンで，短時間で洗練されたカスタム App を作成できる開発者向けオープンプラットフォーム。FileMaker Cloud の東京リージョンが開始されたことで，日本の顧客も安心して FileMaker 19 をクラウドサービスで利用できるようになる。クラリス・ジャパンの米国本社である Claris International Inc. の CEO 兼クラリス・ジャパン社長の Brad Freitag （ブラッドフライターグ）氏は，新しい FileMaker 19 の発表に際して次のよう述べている。

「急速に変化する世界状況で，コストの制約が大きくなり，企業はすばやくイノベーションを推し進め，生産性を向上して成果を出すことが求められます。こうしたアジャイル性は不可欠と考え，当社が世界で最も普及しているプログラミング言語である JavaScript を FileMaker 19 では使用可能にしました。当社の 5 万社を超える法人ユーザのお客様に，随時追加されていくアドオンや膨大な JavaScript パッケージを統合できる機能を是非ご利用いただきたいと思います。」

●Claris Connect の新コネクタ追加

同社は FileMaker 19 と並ぶもうひとつの主力製品である Claris Connect を提供している。Claris Connect は，様々な App やサービス，データの統合・連携を可能とするクラウドベースのサービスで，Twitter，Slack，Dropbox，Box，Twilio など，世界中で広く使用されているエンタープライズ App を含む 50 種類近くのコネクタを利用できる。今回，日本製サービスのコネクタとして弁護士ドットコム（株）のクラウドサインと，Chatwork（株）の Chatwork が新たに追加された。

弁護士ドットコム（株）取締役クラウドサイン事業本部長橘大地氏のコメント。
「クラウドサインは，8 万社を超える企業が利用する Web 完結型クラウド型契約サービスです。このたび Claris Connect のコネクタを介して，様々な他のサービスと連携して利用できるようになりました。契約締結や電子承認のプロセスを含む一連の業務の自動化，他のサービスで管理されている情報からのデータ連携など，クラウドサインを既にご利用されているお客様にとっても，いっそう利便性が高くなり，活用の幅が広がることを期待しています。」　

Chatwork（株）代表取締役 CEO 兼 CTO 山本正喜氏のコメント。
「Claris Connect とChatwork を連携することで，カレンダーアプリや，営業支援ツール，ファイル共有サービスなど，業務で使用している様々なサービスを Chatwork 内に集約，自動化することが可能になります。これまで複数のサービスを使い分けていた企業にとっては，Chatwork さえあれば他のサービスを毎回開かなくて済むようになります。この度の連携によって，企業の業務効率が大きく改善されると確信しています。」

今後も日本で広く利用されているサービスのコネクタの実装に注力し，引き続き日本の顧客の利便性向上を図っていく。将来的に追加を計画しているサービスは以下の通り*。

・LINE WORKS（ワークスモバイルジャパン（株））
・SmartHR （（株）SmartHR）
・YuMake （YuMake合同会社）
・PostcodeJP API （PostcodeJP API）
・駅すぱあと（（株）ヴァル研究所）     

^{（順不同）　*時期は未定。また追加の予定は予告なく変更になる場合がある。}