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2020-5-14

（株）フィリップス・ジャパン（以下 フィリップス）では，新型コロナウイルス感染症に対応が可能な人工呼吸器「トリロジー Evo シリーズ（トリロジー・エボ・シリーズ）」が，厚生労働省および独立行政法人 医薬品医療機器総合機構（PMDA）において非常事態への対策として，薬事承認手続きを優先した迅速な対応の結果，5月12日（火）付けで薬事承認を取得し，日本への導入が決定した。導入にあたって，まずは早期に数百台規模の国内入荷の調整を開始し，年内中には千台規模の入荷を目指す。なお，本製品はフィリップスのフラッグシップモデルであるトリロジー シリーズの後継モデルとして，米国をはじめとするその他諸国において，すでに数万台規模で導入されている。

フィリップスは日本国内の呼吸器疾患サポート領域におけるリーディングカンパニーとして，先日導入を発表した二相式気道陽圧ユニット「E30システム」に加え，今回「トリロジー Evo シリーズ」を導入することで，現在の人工呼吸器不足の解消に向けさらに貢献していく。

●「トリロジー Evo シリーズ」の製品特長

「トリロジー Evo シリーズ」は，全2種類のタイプがある。

・「トリロジー Evo（トリロジー・エボ）」：トリロジー シリーズの後継モデルとして開発された人工呼吸器で，新型コロナウイルス感染症に必要とされているIPPV（侵襲的陽圧換気）の他，NPPV（非侵襲的陽圧換気）としても使用可能。エアーインテイクには，高性能な粒子フィルタ（N95規格以上）を取り付けることが可能。

・「トリロジー Evo O2（トリロジー・エボ・オーツー）」：上記機能を有し，低フロー酸素に加え，酸素混合モジュールを搭載し高圧酸素にも対応，100%のFiO2供給が可能。

体重2.5kgの乳児から成人まで幅広い年齢の患者や用途に応じた対応が可能
体重2.5kg以上の乳児から成人まで幅広い年齢の患者の治療を可能にする。また，デュアル回路や小児用回路も使用可能で，回路コンプライアンスや回路抵抗の補正を行う機能を搭載している。
本製品は医療施設および在宅での使用に適した設計で，さまざまな場面や環境に対応する。

携帯性と耐久性が向上
15時間使用可能なバッテリーを搭載（内部バッテリー＋着脱式バッテリー）。また米国防省が規定したMIL-STD-810にも準拠。患者の移動や災害時の対応をサポートする。

ワイヤレス通信によるデータ転送で接続性が向上
Bluetooth®に対応し，通信機器と接続し，装置の情報・使用状況等のデータを外部プログラムに無線で転送する機能を有している。

呼吸器に生体モニターを備えることで安全性が向上
オプションのアクセサリを接続することでSpO2，FiO2，EtCO2 及び脈拍数といったデータを受信，モニタリングすることができる。搬送時など生体モニターの併用が難しい環境において有用。

患者に負担をかけることなく肺メカニクスの算出が可能
肺コンプライアンス，気道抵抗，プラトー圧，オートPEEPといった肺メカニクスを，従来の吸気ホールドまたは呼気ホールドといった操作を不要として算出することが可能。

●製品詳細

●薬事承認事項