2020-5-11
(株)日立情報通信エンジニアリングと,エヌ・デーソフトウェア(株)は,体温計や血圧計,パルスオキシメーター*1などで収集したバイタル情報を「介護施設向けケア支援ソリューション」を介して,「ほのぼのNEXT」*2に自動転記する機能の提供を開始した。
本機能により,これまで介護スタッフが行なっていた介護支援ソフトへのバイタル情報の入力時間を削減できることから,介護スタッフの業務効率化を図ることができる。また,サービス付き高齢者住宅などの利用者が自ら計測した情報は,介護スタッフと接触することなく自動転記が可能となり,介護スタッフによる利用者の健康状態の把握と計測に必要な移動時間を削減することができる。
*1 「介護施設向けケア支援ソリューション」に接続可能なバイタル測定器は以下。
・体温計:UT-201BLE,血圧計:UA-651BLE((株)エー・アンド・デイ)
・パルスオキシメーター:PLS-01BT((株)カスタム)
*2 「ほのぼの」シリーズは,42,500を超える導入実績があり,介護福祉ソフト分野で業界トップクラスの介護業務システム。
(2019年3月末 エヌ・デーソフトウェア(株)調べ)
厚生労働省は介護事業所における業務時間の効率化により,利用者と向き合う時間を確保することで,質の高いサービスを提供するためのICT導入を支援し,導入費用の一部を助成対象としている。*3
*3 2020年2月19日 厚生労働省提出資料「介護サービスの生産性向上に向けた取組」より一部要約引用
「介護施設向けケア支援ソリューション」は,見守りセンサーや排せつセンサーなどの各種センサーを活用し,統計情報の可視化,さらにはセンサー情報の判定結果を電話機などへ通知することで,介護施設におけるスタッフの働き方改革,利用者の安心・安全をサポートするソリューション。
また,「ほのぼのNEXT」は介護の記録や請求業務の効率向上を実現する介護・福祉事業者向けのICT業務システムである。
これまで,介護スタッフは利用者のバイタル測定時に,測定値を手書きのメモで記録し,事務所などPCが配備されている環境で,手書き記録から介護記録へ転記作業を行っていた。
「介護施設向けケア支援ソリューション」と「ほのぼのNEXT」の連携で,手書き記録作業,転記作業の時間が削減され,介護スタッフの業務効率向上を実現し,さらに転記誤りや転記もれなどの人的ミスを防ぐことができる。
また,サービス付き高齢者住宅などの自立した利用者が多い施設では,介護スタッフと利用者は接触することなくバイタル情報も自動記録・自動転記が可能となる。これによりスタッフの施設内の移動時間を削減することが期待でき,さらには感染症に対するリスクを軽減することに役立つ。
「介護施設向けケア支援ソリューション」と「ほのぼのNEXT」との連携は,介護記録から請求作業まで自動で行うことができるため,行政が推進するICT活用事業の対象となる。
「介護施設向けケア支援ソリューション」と「ほのぼのNEXT」の連携により,業務効率化ができる一例を以下に示す。
「介護施設向けケア支援ソリューション」のバイタル自動記録により,手書き作業時間が利用者一人につき約1分削減でき,「ほのぼのNEXT」との連携により,転記作業時間が利用者一人につき約0.5分削減できる。これにより,利用者が100人の施設(バイタル測定回数1回/日)の場合,作業時間を約2.5時間削減でき,年間で約900時間削減することができる。
削減した時間で,利用者や介護スタッフ間のコミュニケーション時間や資格取得などの教育時間を確保することができ,介護の品質向上につなげることができる。
●製品に関するホームページ
エヌ・デーソフトウェア (株) 「ほのぼのNEXT」
https://www.ndsoft.jp/product/next/
(株) 日立情報通信エンジニアリング「介護施設向けケア支援ソリューション」
https://www.hitachi-ite.co.jp/products/health_caresol/
●問い合わせ先
エヌ・デーソフトウェア (株) ソリューション事業部
TEL 0120-945-597 (フリーダイヤル)
https://www.ndsoft.jp/
(株) 日立情報通信エンジニアリング
UCソリューション事業部 UCシステム本部 UCパートナーソリューション部
https://www.hitachi-ite.co.jp/