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NOBORI,スマートフォンを利用したPHRサービス 1年間の実証期間を経て正式提供開始

2020-5-8

(株)NOBORIは,医療機関や健診機関に保存されている,患者の医療情報を,患者自身のスマートフォンから参照できるクラウドサービスの提供を正式に開始した。

利用者は,医療機関における法定保存などの期限を超えて,生涯に亘って自分の医療情報をクラウド環境に保持して参照できること,また自らの意思と選択で,“かかりつけ医”やその他連携する医療関係者と情報を共有することを可能とする。患者自身や家族の健康管理を意識し自らも医療サービスの担い手となろうとする(医療ジブンゴト化を宣言する)利用者を支援することを目的としたサービスである。

今回の正式リリースに先行して,全国複数の医療機関において2018年12月より順次テスト運用を実施し,2020年4月末時点での利用者数は3,800名となっている。参加医療機関により,患者に開示する情報の範囲は異なるが,お薬情報,血液検査,CTやMRI等の画像情報に加えて,経過記録や画像診断レポート等の医師のカルテ記載も含まれる。この期間では参加医療機関の管理者,また法律の専門家も参加して,個人ユーザのための利用規約,医療機関における本人確認の手順,さらには家族間での情報の共有に関する同意確認手順などを,実際の医療機関における運用の中で検証してきた。

利用者に対して実施したアンケートでは,自分の医療情報が確認できること,簡単に通院予定や記録が確認できること,離れていても家族間で医療情報の共有ができること,医師とのコミュニケーションが円滑になった等のフィードバックを得ている。

サービス名はNOBORI。医療情報の参照・管理の他に,診察や検査の予約情報の通知機能,外来の受付機能,外来の待合番号画面をスマートフォンで確認する機能,家族間でのデータ共有機能,患者自身での血圧記録や,スマートフォンに集約される運動量などのヘルスケア情報との連携などの機能も含まれる。さらに今後も様々な便利機能を充実させていく予定。

本サービスを利用するには,患者自身のスマートフォンにNOBORIアプリをインストールし,NOBORIのサービスに参加している医療機関で利用申請を行う。初回のみ申請した医療機関にて対面での本人確認をし,以降は患者自身の医療情報が自動的に自分のアカウントに連携し参照できるようになる。

●医療ジブンゴト化サポーターズ
同サービスに対応している医療機関を,『医療ジブンゴト化サポーターズ』として,専用のWEBサイトにて紹介する。本日現在は,同サービスを利用可能な医療機関数は限定されているが,今後は,全国1000施設のNOBORI PACSのユーザ医療機関を中心に,利用可能な医療機関を増やしていく予定。

医療ジブンゴト化 サポーターズサイトは以下のURLを参照。
https://jibungoto.jp/

 

【用語解説】
PHR:Personal Health Recordの略称で,個人が自分自身の医療・健康情報を収集・保存し活用できる仕組みのこと。今までは医療機関毎に保存されていた医療情報を個人自らが主体的に管理し必要な時に医師などと共有できる仕組み,概念である。

 

●問い合わせ先
(株)NOBORI PHR事業開発部
TEL 03-4405-7834
Mail:phr-bdd@nobori.ltd
http://www.nobori.ltd/