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富士フイルム,超音波画像診断装置「FUJIFILM iViz air」などが「2019年度グッドデザイン賞」を受賞

2019-10-2

FUJIFILM iViz air

FUJIFILM iViz air

富士フイルム(株)は,公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2019年度グッドデザイン賞において,超音波画像診断装置,内視鏡システムなどが各製品の美しい外観のみならず,優れた性能や快適な操作性を実現するデザインなどが高く評価され,受賞企業のなかで最多となる32製品の受賞を達成した。
さらに今回,超音波画像診断装置「FUJIFILM iViz air」などの5製品が,特に高い評価を得た100製品に贈られる「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれた。

●グッドデザイン賞 受賞製品(メディカル製品)

■超音波画像診断装置「FUJIFILM iViz air」 <グッドデザイン・ベスト100>
在宅医療や救急,院内回診向けの,同社初のワイヤレス超音波画像診断システム。在宅医療などで需要の高い,腹部の診察に適したコンベックスプローブをワイヤレスにし,自在な取回しを可能にした。省電力設計と画像処理技術により,小型・軽量でありながら長時間駆動,高画質を実現。AI技術のひとつであるディープラーニングを使って設計した尿量自動計測機能や,検査ガイダンス機能を搭載し,直感的な操作が可能なシンプルなUIで,医師や看護師に最適なワークフローを提供する。

【審査員の評価コメント】
在宅医療としての活用,入院時や訪問看護における排泄ケアとしての尿量測定などにおいて,医療従事者と患者の負担を飛躍的に軽減する革新的デザインである。プローブの無線化による操作性の向上は,今後の超音波画像診断装置のデザインに多大な影響を与えるだろう。プローブの持ちやすさ,モバイル端末で画像確認できる簡便性,尿量の自動計算機能など,ハードウエアからソフトウエアにいたるまで尿量測定検査の容易性と確実性を徹底的に追求している点を高く評価した。

■X線画像診断装置「FCR PROFECT CS Plus」
イメージングプレート(IP)に記録したX線画像情報を読み取り,診断目的に合わせて最適なデジタル画像処理を行うことで,高精細なX線画像を生成するデジタルX線画像診断システム。同時挿入可能な4段のIPカセッテ挿入口を備え,一般X線撮影,マンモグラフィなど,さまざまなX線撮影に対応する。IPカセッテ挿入棚は読み取り処理が終了するとブルーのランプが点滅するなど運転状況が判り易いUIで,装置全体は清潔感と操作部識別性を高める白と黒のカラーでデザイン。最適な操作性を実現するとともに医療環境に美しさを提供する。

【審査員の評価コメント】
途上国において,CRシステムは,依然として高いニーズがあるという。本機種は,16年の販売実績を持つ従来機種をベースとしているが,ユーザビリティの最適化とデザインのアップデートが行われており,世界のあらゆる国々の医療品質の向上に取り組むメーカーとしての姿勢が評価された。

X線画像診断装置「FCR PROFECT CS Plus」

 

■電子内視鏡システム「G7スコープシリーズ」
同社内視鏡システム「LASEREO」などに対応した内視鏡スコープシリーズ。患者負担の少ない経鼻内視鏡,胆管・胆のうなどに発生する疾患の治療が可能な十二指腸鏡,消化管の内側から超音波を当てて病変部の深達度などを調べることが可能な超音波内視鏡などをラインアップ。本シリーズの操作部は,医師の内視鏡検査における手技を徹底的に分析し,各種操作ボタンを,片手で操作しやすいように配慮。消化管内の体液などを吸引するボタンや,スコープの先端部を上下左右に操作できるアングルノブなどを直感的に操作でき,スムーズな検査をサポートする。検査時間の短縮と患者の身体的苦痛の低減が期待される。

【審査員の評価コメント】
様々な器官の検査に対応した内視鏡の多機種化が求められる中で,グリップ部を中心としたプラットフォーム構造とすることで,シリーズを通した操作の統一性に成功している。また,医師の手技の多様化に応えるため,各国の医師の観察を通して本体の把持のしやすさやボタンの形状・アクセス性を追求。使いなれた操作性はそのままに,さらなる基本機能の向上を実現した点を評価した。

電子内視鏡システム「G7スコープシリーズ」

 

■画像診断ワークステーション「SYNAPSE SAI viewer」
人工知能(AI)技術を活用した画像診断ワークフロー支援を実現するAIプラットフォーム。同社の医用画像情報システム(PACS)「SYNAPSE 5(シナプス ファイブ)」と接続して使用する。CT画像から肝臓,腎臓などの臓器構造を自動抽出する「臓器抽出機能およびラベリング機能」,骨構造の経時的変化を可視化する「骨経時サブトラクション機能」などを備え,画像診断における診断効率の向上と医師のストレス軽減が期待できる。今後も新たなAI技術を活用した機能を追加アプリケーションとして搭載していくことが可能で,システム導入以降も継続的に効率的な画像診断ワークフロー支援を実現させる。

【審査員の評価コメント】
人間の認知や判断の傾向をしっかりと研究し,ユーザーが効果的かつ効率的に読影ができるようにシステム全体がデザインされている点が高評価。特に,AI技術を用いて設計した機能を活かす,ダイナミックなUIは,今後の画像診断において業界標準となる可能性を秘めた画期的なものであると期待されている。

画像診断ワークステーション「SYNAPSE SAI viewer」

 

●問い合わせ先
富士フイルム(株)
コーポレートコミュニケーション部
TEL 03-6271-2000
http://www.fujifilm.co.jp/