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GEヘルスケア・ジャパン,どんな患者にも快適な検査と高画質を提供する最新のMR技術「AIR Technology」を新発売〜体に密着するブランケットコイル〜

2019-4-11

GEヘルスケア・ジャパン(株)は,MRI(磁気共鳴断層撮影装置)における最新技術「AIR Technology(エアー テクノロジー)」を搭載した受信コイルを4月10日より販売開始する。この製品は,MRの検査に関わる全ての人の検査体験を変える全く新しいRFテクノロジー*である。
* RFテクノロジー:RF信号の受信を効率化・増幅するためのハードウェア・コイル技術

AIR Technologyは,これまでのコイル素子とは全く違う素材であるINCA™ワイヤとe-Modeプリアンプにより構成され,非常に軽量かつ柔らかい構造を実現している。AIRとはAdaptive Imaging Receiveの略称で,非常に柔軟な構造なため,まるでブランケット(毛布)のように常に患者に密着したコイルセッティングを可能とする。どんな患者・部位にも適応し,高画質,高速化,ワークフローの向上,患者快適性の向上につながる最新技術。

尚,AIR Technologyを使用するためにはMR装置本体に最新のデジタル伝送プラットフォームであるTDI(Total Digital Imaging)の搭載が必要となる。

MR検査において,患者からの信号を取得するために必要な受信コイルは通常,隣り合うコイル素子間での電気的な干渉の影響を受けるため,それぞれのコイル素子を基盤にしっかりと固定する必要があった。そのため,コイルの設計としても柔軟性には限界があり,例えば腹部用コイル等においては比較的固い構造にならざるを得なかった。また受信した信号を増幅するための装置(プリアンプ)も比較的大きなものとなり,コイルの“重量”にも影響を及ぼす。

今回販売を開始する「AIR Technology」は,コイル素子の素材に“INCA™ワイヤ”と呼ばれる特殊な細く柔軟なワイヤを採用し,また,信号増幅のユニットにおいてもシンプルな回路で構成が可能な省電力プリアンプを用いている。このようなシンプルかつ特殊な素材によるコイルの構成により,従来型のコイル(フェイズドアレイコイル)で発生していたコイル素子間の電気的干渉の影響をほぼ無視できるほど低減することが可能となり,コイル素子を基盤に固定せずにコイルを生成することができる。その結果,折り曲げたり畳んだりしても壊れないほど柔軟なコイルを設計することができる。さらにコイルの重量においても従来型のコイルに比べてコイル素子数を増やしているにもかかわらず,60%以上の軽量化を実現している。そのため,検査を受ける患者の圧迫感を低減できるとともに,どんな患者や部位に対しても人体にコイルを巻き付け,常にコイルを密着させて検査を行えるため,高画質イメージの取得が可能となりる。

本技術を先行して使用した東京大学医学部附属病院放射線部の鈴木雄一技師は,以下のように述べている。
「AIR Technologyは,折れ曲げることができ,またとにかく軽いため,非常に持ちやすく使い勝手が大変よくなっています。さらに,体幹部の撮影の際には,手をコイルの外に出してセッティングできるので,(造影剤を注入する際の穿刺がうまくいっているかどうかの)造影ルートを視認しやすい点が,大きなメリットと考えます。」

INCAワイヤとe-Modeプリアンプ 48ch AIR Head Coil AIR AA Coil

 

検査中の患者負担の軽減

 

画像クオリティーの追求

 

検査効率(ワークフロー)の向上

 

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コーポレート コミュニケーション
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp