2018-11-30
ホロジックジャパン(株)は,性感染症における病原体検出の研究を目的に,核酸増幅法TMA(Transcription Mediated Amplification)法を用いた,「Aptima® トリコモナス ヴァギナリス Assay」及び「Aptima® マイコプラズマ ジェニタリウム Assay」を2018年12月1日に発売する。
「Aptima® トリコモナス ヴァギナリス Assay」は,女性の膣トリコモナス症の発症原因となるトリコモナス原虫の存在を,「Aptima® マイコプラズマ ジェニタリウム Assay」は男性非淋菌性尿道炎の発症原因の1つと考えられているマイコプラズマ ジェニタリムを,それぞれ判定検出することが可能な研究用試薬。
膣トリコモナス症や非淋菌性尿道炎など性感染症の分野では,近年その診断方法に遺伝子検査の応用が期待されている。発症原因となる病原体の正確な特定により抗菌薬の適切な投与など,臨床上の対応が重要と言われている。今回の研究用試薬の発売により正確な早期対応を可能にする研究が推進される事が期待される。
本製品は試料中のMycoplasma genitalium又はTrichomonas vaginalisが保有するribosomal RNAを検出する。
尚,本品は研究用試薬のため,診断またはその補助を目的としては使用できない。
ホロジックジャパンは,医療従事者及び研究者が最適な意思決定が行えるよう,最新の遺伝子検査法の提供を通じて感染症分野を含む臨床検査の進歩に貢献していく。
※本試薬を用いた検出には専用の機器を必要とする。使用する機器に関しては同社に問い合わせ。
●製品の特長
- 「Aptima® トリコモナス ヴァギナリス Assay」及び「Aptima® マイコプラズマ ジェニタリウム Assay」は,既に米国,欧州及び豪州で使用されている検査キット。
- トリコモナスとマイコプラズマジェニタリウムを専用機器を用いて同時に試験出来るため,防止及び治療に向けた研究に有効。
- 細胞内に最も多く含まれている,リボゾームRNA(rRNA)をターゲットとしているため,高感度な検出が期待される。
- 尿,子宮頸管擦過,男性尿道擦過,咽頭擦過検体など,幅広い検体からの検出が可能。
- 液状化検体細胞診の保存バイアル(ThinPrep.バイアル液)からの検出が可能となる。
参考文献:『性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016』 日本性感染症学会 2016
●価格
Aptima® トリコモナス ヴァギナリス Assay 100テスト用 20万円(税抜)
Aptima® マイコプラズマ ジェニタリウム Assay 100テスト用 40万円(税抜)
●問い合わせ先
ホロジックジャパン(株)
https://hologic.co.jp/