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シーメンスヘルスケア,業界最高レベルのTOF時間分解能を実現半導体検出器搭載PET・CT装置「Biograph Vision」の販売を開始

2018-11-1

Biograph Vision

シーメンスヘルスケア(株)は,半導体検出器を搭載したPET・CT装置の最上位機種「Biograph Vision(バイオグラフ ビジョン)」の販売を2018年11月1日より開始する。

日本では高齢化を主な要因として,がんの罹患率および死亡数はともに増加を続けており*2,がんの早期発見や治療効果判定に欠かせないPET検査は今後ますます重要性が増すと考えられる。また厳しい医療経済を背景に,PET検査の精度だけでなく,効率性や被検者の快適性への要求も高まりつつある。Biograph Visionは,高画質,効率性,被検者への優しさという3つのニーズに高いレベルで応える新世代のPET・CT装置です。半導体SiPM(シリコンフォトマル)およびシンチレーターのカッティングデザインを刷新した新しいPET検出器の搭載により,圧倒的な検出感度と分解能を実現し,これまで以上に精度の高いPET検査を提供する。また,さまざまな撮像を1つのプロトコルで実施できる速度可変型寝台連続移動方式FlowMotion(フローモーション)で検査スループットを向上させるほか,被ばく低減やリニアモーター駆動のなめらかな寝台移動により被験者への優しさも追求した。

高いTOF時間分解能と優れた空間分解能により高画質を実現
Biograph Visionに搭載されているLSOシンチレーターはPETイメージングに適した特性をもち,入射放射線を効率よく光に変換する。さらに,光を効率よく電気信号に変換する半導体SiPMを新しく採用した。これによりTOF時間分解能は業界最高レベル*1の214ピコ秒*3(=10-12秒,1兆分の1秒)を実現し,TOF ゲイン*4は6.2倍*5に向上する。より高精細なPET画像を提供することで正確な診断をサポートし,プレシジョン・メディシンの拡充に貢献する。

速度可変型寝台連続移動方式で高い検査スループットを実現
PET検査において,従来の撮像方式step and shoot法では,装置の制限により撮像範囲を任意に設定することが難しく,必要な領域を含めて撮像範囲を広めに設定するのが一般的である。また詳細に観察する部位がある場合には,画像収集モードを変更して追加撮像を行う必要がある。速度可変型寝台連続移動方式FlowMotionを用いた撮像法では,撮像範囲をミリ単位で任意に設定できるほか,画像収集モードを部位ごとに設定した全身撮影が可能なため,余分な領域の撮像や追加撮像が不要になり,検査のスループット向上に貢献する。

被検者に優しい検査を提供
PET検査でハイクオリティな画像を得るためには,短時間に多くの放射線を検出することが必要。Biograph Visionは半導体検出器により高い検出感度を実現するため,画質を維持したまま短時間での撮像が可能なほか,微量のアイソトープで代謝を画像化することが可能となり,被検者の負担軽減や被ばく低減につながる。加えて,78cmの広いボアサイズとリニアモーター駆動のなめらかな寝台移動が快適性を向上し,被検者にやさしい検査を提供する。

*1:半導体検出器搭載PET装置取り扱い企業の公式ホームページで公開されている数値について同社調査
*2:国立がん研究センター がん情報サービス https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/annual.html
*3:同社計測データ
*4:TOF機能を搭載したPET画像の画質の良さの指標で,SNR(Signal to Noise Ratio:信号対雑音比)を示す。
*5:同社比

本製品に関する情報は,Siemens Healthineersホームページの製品紹介ページ参照。  
URL:https://www.healthcare.siemens.co.jp/molecular-imaging/pet-ct/biograph-vision

シーメンスヘルスケア(株)は,2018年11月15日(木)〜17日(土)に沖縄コンベンションセンターで開催される「第58回日本核医学会学術総会」「第38回日本核医学技術学会総会学術大会」の併設展示会に出展する。ブースでは,Biograph Visionを含む分子イメージングの幅広いラインナップを紹介する。

 

●問い合わせ先
シーメンスヘルスケア(株)
TEL 0120-041-387
www.healthcare.siemens.co.jp