2018-4-12
GEヘルスケア・ジャパン(株)は,GE MRの思想である,将来的な拡張も見据えた2つの1.5T MRIの新製品,SIGNA™ Voyager G2(Generation 2)(シグナ ボイジャー ジー ツー)とSIGNA™ Artist(シグナ アーティスト)を新たにSIGNA™のラインナップに加え,4月12日より販売を開始する。
両製品は, GE MRに共通のプラットフォームである,SIGNA™ Works(シグナ ワークス)を採用することにより,卓越した臨床有用性と顧客の生産性をさらに向上させるさまざまな次世代機能を提供する。
SIGNA™ Voyager G2は,多くの新しい革新技術を搭載したワイドボア1.5Tである。
従来からの機能として,MRの撮像能力を決めるハードウェア三要素である,静磁場均一性,傾斜磁場,RF(Radio Frequency。高い周波数の電気信号)それぞれに最新のテクノロジーを搭載することにより,広範囲の撮像,高速撮像そして高SNRでの撮像*1を可能にした。またワイドボアでありながら,コンパクトなデザイン,電気消費量も抑えた設計で,優れた設置性と経済性を実現した。
さらに本製品では,生産性を最大化するためのソリューション(プラットフォーム)SIGNA™ Worksを採用した。それにより,最新アプリケーションの追加による臨床用途の拡大,スムーズな画像計算時間・解析による検査効率の向上,および圧縮センシング技術を使用した革新技術による高速撮像を可能にした。
SIGNA™Voyager G2は,高機能,高品質ワイドボア1.5Tで検査を行う,受ける,診る,というMR検査に関わる人すべてのニーズに応えるMRIである。特にSIGNA™ Voyagerが主に販売対象としている地域の中核総合病院や画像診断センター等の高いニーズに対応できる製品。
*1 SNR:Signal to Noise Ratio=信号対雑音比
一方のSIGNA™ Artistは,最先端MRテクノロジーの融合で生まれた,研究およびリサーチ対応も可能とするワイドボア1.5T。
96/128 チャンネルに対応した第二世代デジタルRF技術であるTDI(Total Digital Imaging テクノロジー)により,高いSNRによる高分解能イメージングを実現。加えて,新プラットフォームSIGNA™ Works の採用により圧倒的なイメージング性能とスピード,次世代の検査ワークフローを兼ね揃えた。多彩なSIGNA™ Works アプリケーションにより,全身にわたり,短時間での圧倒的な高画質*2 を提供する。また着脱型患者撮像テーブルとFeet firstでの全身撮像が更なる検査ワークフロー向上,患者さんの検査快適性をサポートする。
*2 圧倒的な高画質:アナログRF 受信1.5Tとの比較で,SNRが最大59%向上(同社比)
SIGNA™ Works
全身領域において高いクオリティの画像を効率的に取得し,解析することでMR検査の生産性を向上させる,GE MR共通の新しいプラットフォーム。SIGNA™Worksの標準的なアプリケーションポートフォリオにより,身体の広範囲にわたる臨床用途の拡大を可能にする。そのポートフォリオはNeuroWorks,BodyWorks,CVWorks,OrthoWorks,OncoWorks,PaedWorksを含み,これらのイメージングソリューションは,多様なコントラスト,2Dおよび3Dボリュームイメージング,さらに動き補正をも可能にする。その中でも代表的ないくつかのアプリケーション郡は以下の通り。
主なケアエリア(疾患領域)に対応するSIGNA™ Works のアプリケーション群
- NeuroWorks:脳,脊椎,血管,末梢神経のワンストップショップ・ソリューションを実現したツール。優れた動き補正機能やシングルクリックによる自動位置補正機能などを有し,頭頚部領域において画像の撮像から後処理までの素晴らしいソリューションを提供。
- BodyWorks:MRによる体幹部イメージングにおいて優れた機能を持つツール。この機能は様々な状態の患者さんの腹部および骨盤領域の撮像,画像処理に柔軟に対応することが可能。
- CVWorks:循環器領域において形態,血流,機能,心筋の治療が可能かどうかの確認,バイアビリティや血管の構造,血流動態の撮像や評価を行うツールです。CVWorksはシンプルな方法で様々な状態の患者さんに対応することが可能。
SIGNA™ Worksには,標準的なアプリケーションポートフォリオに加えて,新しい高速撮像技術等のGE独自の革新的なアプリケーションがある(オプション)。これらのアプリケーションは,SIGNA™ Voyager G2およびSIGNA™ Artistに搭載可能で,これまでの検査のクオリティとワークフローを変えていくことが期待されている。
- HyperWorks:画期的な3つの新しい高速撮像技術の総称。圧縮センシング(Compressed Sensing)技術を応用したHyperSense,局所ボリューム撮像技術のHyperCube,そしてマルチバンドRF励起技術のHyperBandから構成。
- SilentWorks:静音化のための撮像技術。全身領域において音が静かな患者さんにとって快適な検査を提供する。DWIを含む多くのコントラストへの対応が可能。また,患者さんの体動補正機能であるPROPELLERとの組み合わせにより,撮り直しを防ぎ,小児や高齢者における検査をより効果的に行うことが可能。
- Vios3D/4D*は,心臓MRI検査におけるワークフローと患者快適性の向上のための撮像技術。Vios3Dは3D心筋シネ画象を高速撮像する技術で,Vios4Dは自由呼吸下で4Dの血流情報と3Dの心筋シネ画像を同時に得ることができる撮像技術。
*SIGNA™ Voyagerでは,Vios3Dのみの対応。
- ImageWorks:MRI検査のワークフローにおいて,得られた膨大なデータを処理・解析する時間はますます大きな負担となっている。READYViewは多彩な解析処理を行うためのプラットフォームで,複雑化しつつある解析処理作業をシンプルに行うことができる。またMAGiCは,頭部領域において,一回の撮像で複数のコントラスト画像が得られる革新的なアプリケーション。
●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp