2018-4-11
富士フイルムメディカル(株)は,放射線治療部門のオーダー情報,治療計画,検査情報等の共有を支援し,ワークフローの効率化・チーム医療の推進に貢献する放射線治療情報管理システム「F-RIS RT」を新発売する。
なお,本システムを,4月13日から15日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「2018 国際医用画像総合展(ITEM2018)」に出展する。
放射線治療は,各診療科からのオーダーをもとに治療計画を立て,一定期間に何度も照射を繰り返すため,治療計画の実施管理や,治療結果の評価,定期的な経過観察等が必要となる。放射線治療情報管理システムはそれらの情報を専門に管理し多岐にわたる診療業務を支援する部門システムとして,医療従事者の作業効率の向上のために導入されている。
今回発売する「F-RIS RT」は,治療オーダー,受付,診療情報の管理機能に加え,その日の患者毎の治療計画等を一覧で表示し,医師,診療放射線技師,看護師など放射線治療に関わるスタッフ間の情報共有をサポートする「治療Information Portal」を搭載している。これにより,スタッフ間の役割分担やスケジュールの把握が簡単にでき,スタッフの連携をサポートする。また,ミスを防ぐためのチェック機能として,照合撮影,照射時等の前に,放射線技師から医師へチェック・承認を求める機能や,患者毎に作成される固定具の取り違えを防止するためにバーコード管理する機能も搭載している。
さらに「F-RIS RT」は同社の放射線情報管理システム「F-RIS」や放射線レポートシステム「F-Report」と同一のサーバ・データベースによる運用が可能となっており,統合することでよりシームレスに各システムの情報を共有することができる。
●主な特長
(1)スタッフ間の情報共有が一覧画面でできる「治療Information Portal」機能を搭載
その日の患者数や治療計画等を一覧に表示し,医師,放射線技師,看護師など放射線治療に関わるスタッフ間の情報共有をサポートする「治療Information Portal」を搭載。さらに,医師記録や看護記録等の機能も充実している。
(2)充実した機能で放射線治療の多岐にわたる業務を支援
ワークリストは医師・技師で専用に分け,職種ごとに見たいリストを使い分けることができ,表示する位置や内容もユーザでカスタマイズすることができる。また,固定具やセットアップ時の注意事項等,セットアップ時に必要な情報を事前に登録する事前登録機能や,会計加算漏れを防止する会計予定登録機能も実装している。各種法定帳票や統計機能も豊富な実績を元に取り揃えています。さらに,QA/QC管理機能も追加した。
(3)ミスを防ぐための様々なチェック機能を搭載
照合撮影の承認や照射完了時,照射中止時のチェックを新たに追加し,複数部位治療,線量超過,計画変更等のチェックやアラート等を様々な場面で取り入れている。患者毎に作成される固定具の取り違えを防ぐためのバーコード管理機能も搭載している。
(4)ウィザード形式を採用し簡便な操作を実現
治療管理情報や治療計画情報の登録にウィザード形式を採用することで,操作に迷わず直感的に入力を進めることができる。また,UICC・TNM分類の入力サポート機能,有害事象入力機能,照射予約オーダーの一括登録機能で効率的に必要な情報の入力を行うことができる。治療スケジュールによる予約管理も簡便な操作で行える。
●システム構築例
●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
営業本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp/