2018-4-11
キヤノンメディカルシステムズ(株)は,プレミアム1.5テスラMRI装置「Vantage Orian」(ヴァンテージ オライアン)の国内販売を4月11日より開始する。
新製品は,3テスラ装置で培った高画質化技術を搭載し,ハイエンド1.5テスラMRI装置に求められる高度な臨床ニーズに高次元で対応する。また,採算性の要求に応えるため,信号収集効率化による高速撮像技術や着脱可能な移動式の寝台(ドッカブルテーブル),新たに架台にモニターを搭載するなどの新規ハードウェアによりワークフローを向上させ,さらにクラスNo.1の省エネルギー,省スペース性能を実現した。
Vantage Orianは,高度な臨床性能と高い採算性を両立し病院経営に大きく貢献する架台開口径71㎝のオープンボア 1.5テスラMRI装置である。
なお,同社は本新製品を2018年4月13日(金)〜15日(日)にパシフィコ横浜展示ホールにて開催されるITEM 2018 国際医用画像総合展で展示する。
●新製品の主な特長
1.診断に役立つ高画質
Vantage Orianでは,3テスラMRIで培われた高画質化技術を搭載することにより,高画質を実現した。新規に開発した高精度デジタル制御技術である「PUREGradient」は,理想的な傾斜磁場波形を生成することができ,特にDiffusionなどの高速スイッチング撮像時の画質を大きく向上させる。
さらに,装置から発生する電子ノイズを低減させる独自のノイズ低減技術「PURERF Rx」によって,SNRを最大38%※向上させた。
また,新たに開発した撮像技術により撮像時間の短縮を実現した。例えば新アプリケーションの1つである「k-t SPEEDER」は,心臓シネ検査(注1)の時間短縮技術である。従来必要とされていた本スキャン前のトレーニングスキャンを不要とし,検査時間を大幅に短縮できる。
2. 導入しやすい環境の構築
Vantage Orianでは,新しい消費電力削減技術「ECO Mode Plus」を搭載した。従来のスタンバイ時の消費電力削減に加えて夜間の冷凍機間欠運転を実現することにより,従来比21%※の消費電力削減を実現した。さらに設置面積はクラス最小の25m2を実現した。
3. 静かな検査環境
Vantage Orianは高性能,高い採算性を持ちながら,架台開口径71cmを確保している。さらに,同社独自の静音化技術「Pianissimo Zen」は検査音を環境音レベルまで抑える静音シーケンスと,真空構造を用いたハードウェア静音機構により,すべての検査で画質劣化することなく静音化が可能である。
※ 同社調べ
(注1)心臓の動きを1心拍16〜40コマの動画で表示する画像診断法で,心臓のポンプ機能と局所心筋壁運動を正確に診断できる方法
(病院の検査の基礎知識 https://medical-checkup.info/article/91347094.html
)
●問い合わせ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon/